うぇすとの女の子は姉さん。９【LAST】

ずるいんだよな ページ35

桐山side




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『もう少しで、退院できるみたい！』




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そう、目を輝かせて言うAがたまらなく可愛いんだ




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桐山「ほんまに？！よかったぁー。もうな、Aがおらな色々俺らあかんねん！笑」





『え、なんでよ笑』





桐山「それはー……わかってるやろ？笑」





『ははっ笑 うん、察しました笑』





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俺らにとって、どんだけAが必要な存在なのか



もうAはわかってくれてるみたい笑





ほんまに俺らって、バカみたいにAが大好きでさ。

全然Aに会えへん時とかめちゃめちゃ寂しいし笑




でも、こんなに寂しいって思ったのは今回が初めてなんだよな





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『ねー照史くん』





桐山「んー？」





『私、照史くんの優しいとこが好き』





桐山「……っ、なんやねん急に、どしたん笑」





『んーなんか、今急に伝えたいなぁって思ってん』





桐山「ははっ笑 変な子やなぁ」





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その一言だけで、こんなに泣きそうになるなんて。俺また涙脆くなった？



ううん。そうじゃない





普段、そんなこと言ってこないやんか


ずるいねんて、Aはいつも





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『Jrの頃からご飯連れてってくれてたくさん食べさせてくれたり、元気ない時に笑わせてくれたり、相談に乗ってくれるし、その声が優しいとこも好き』





桐山「…………」





『お兄ちゃんとして、たっくさん支えてくれたよね』





桐山「………っ、」





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君はわかってるのかな



その言葉で、俺が泣くって





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『安心するんだ。照史くんって』





『……私の全てを、包み込んでくれるような優しさが凄く安心する』





桐山「……うん…っ、」





『………わがまま、言うてもええ？』





桐山「……うん、なに？」





『……これからも、支えてほしい』





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ほんまAはあほやなぁ。


そんなん、わがままちゃうやん。それに、そんなこと頼まれなくてもそうするし





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桐山「そんなん言われなくても、支えるに決まってるやろ」





『へへっ』





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頭に手をポンって置くと、少女のように微笑むんだ






お兄ちゃん、妹のためならなんでもできるで









Aは黙って俺に…俺らに支えられてればええねん

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