海の子航海日記 2【ONEPIECE】

ごじゅうなーな。 ページ10

Aside


今、私は魚人島を出るところです。


昨日はあのまま夜通ししらほしと話していた。


そのせいで寝不足だ。


ちなみに、しらほしを不安にさせない為にも、飛んでくる凶器は全部弾いておいた。


まだ小さいんだから怖がらせたらダメでしょ？


フカボシ｢もう行ってしまうのか。｣


｢ふぁぁ…ん。時間ないしね〜。｣


思わず出た欠伸を噛み殺し応える。


三兄弟とは、食堂の一件で仲良くなれた。


ネプチューン｢また来るが良い！｣


もちろんネプチューンとも。


私はシャボンを張った小船に飛び移る。




｢じゃ！ありがとう！！｣




フカボシ｢A！！｣


フカボシが私を呼び止める。


｢どーした？｣


フカボシの真剣な眼差しが私を捕らえる。


フカボシはふわりと私の小船に降り、目の前に。




フカボシ｢……また会えたら国務引き継ぎの話でもしよう。｣




｢うん？｣


国務引き継ぎ？？


なにそれ。


国務って国の仕事だよね。


なんで私がフカボシと国務の話…？？


よく理解ができず、頭にははてなが浮かぶ。


フカボシ｢ここを出たらゆっくりと考えてみてくれ。｣


柔らかく笑ったフカボシは、私の頭を撫でる。


撫でたフカボシは、満足気な顔で陸に上がる。


ジンベエ｢準備はできたか、Aさん。｣


海の中でシャボンに空気を入れるために、待機していたジンベエが顔を出す。


ジンベエは、本当に深海を抜けるまで着いてきてくれるらしい。

心配のしすぎだとは思うが、1人だと何かあった時に不安なので助かる。


ジンベエ｢準備ができたなら帆を張ってくれんか！｣


｢…はーい！｣


結局、フカボシはなんだったんだろう。


ジンベエの指示通り私は帆を貼る。



ネプチューン｢ちょっと待つじゃもん！｣



ネプチューンが引き止める。


ネプチューンの手には電伝虫が。


｢なにー！？｣



しらほし〘A様っ！〙



電伝虫からしらほしの声が聞こえる。



しらほし〘お気を付けて！！！〙



泣きそうだけど、真っ直ぐ芯のある声。


｢ジンベエ、船を出して！｣


一気にシャボンが膨らむ。


海を操り、船は一気に陸から離れる。


私は両手を広げて









｢また会おう！！！｣









今度は1人じゃなくて皆でね。
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