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後から知ったところによると、彼がこのグループの最年長らしい。
・・・・そりゃそうだよね。
いきなり現れた正体不明の若い女に自分たちの身を預けるなんて、納得いかないだろう。
自分のことを言われているのに、まるで人ごとみたいに聞いていたわたし。
うんうんうん、と頷いてしまった。
すると隣から、ぷっ、と小さく笑う声が聞こえて。
そちらに目を向けると、そこにもまた目を見張るほど整った顔立ちの男の子が座っていた。
座っているのにそれでもわかるほどの高身長、小さい顔に大きな瞳、それに負けないほど長い睫毛。
わたしの視線に気づき、パッと目を逸らしてしまった彼は、先程の彼とは逆でグループ最年少らしい。
「おい小瀧、ふざけてんとちゃうで」
最年長の彼に窘められ、大きな身体を縮こませてシュンとしてしまった。
まるで、蛇に睨まれたカエルのよう・・・・。
そして、そんな様子を見ていた喜多川さんが、最初の彼の言葉に反論するように話しはじめた。
「YOUたちは、これからなんだよ。今まで以上に努力していかなきゃいけない。周りの大人たちが敷いたレールは、ここで外されるんだ」
わたしは、喜多川さんのその言葉が自分自身に対しても向けられているような気がした。
「YOUたちには、新しい風を巻き起こし、新しい景色を見てほしい」
自分が今までみてきた景色は、自分で思うよりもずっとずっと狭いものだから。
ここで満足せず、どんな環境でもそれを糧にし、恐れず、怯まず、しっかりと目を開けて。
貪欲に貪欲に、テッペンを目指していかなくてはならない。
「うーんなるほど、なんとなくわかってきた気がしますわ」
まったくもってちんぷんかんぷんなわたしをよそに、最年長の彼の向こう隣に座っていた男の子が、頷きながら言った。
黒髪に短髪、そしてキリッとした目と少し焼けているように見える肌が、頼もしさを感じさせる。
「ウソやん照史、マジで言ってるん?」
そう言う最年長の彼は、眉間にシワを寄せて渋い顔をしていた。
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のの - とても面白くて引き込まれます!!更新されるの楽しみにしてます!! (2018年11月1日 16時) (レス) id: 365eb0a412 (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - Momijiさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけると、作ってみてよかったなぁと思えます( ´艸`)亀更新ですが、これからもぜひ見てやってください! (2018年9月23日 14時) (レス) id: 5e11c879ce (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - たたろんちーの。さん» コメントありがとうございます!見てすぐ直させていただきました。言われなければいつまでも気づかなかったかもしれませんε-(´∀`; ) (2018年9月23日 14時) (レス) id: 5e11c879ce (このIDを非表示/違反報告)
Momiji(プロフ) - とても感動して 一気に読んでしまいましたw これからも楽しみにしてますヽ(*´∀`)ノ (2018年9月20日 12時) (レス) id: 2e55428159 (このIDを非表示/違反報告)
たたろんちーの。 - 47が2つありますよ! (2018年9月19日 22時) (レス) id: 095122a28b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カンナ | 作成日時:2018年9月19日 17時