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「も、もうこれ以上は…許して…ください…」

今の状態だって、屈辱的なものを感じる。
これで勘弁してはもらえないだろうか。
しかしながら、やはり塩君は何も答えてはくれない。
その代わり、空になったコップをテーブルに置くと、徐に立ち上がって、俺に近づいてきた。
その顔は笑ってもなければ、怒ってもない。
彼の意図が読み取れず、怖かった。
恐怖で、俺は何も言えない、何もできない。
ただ身を守るには心許無いパンツだけの無防備な姿で怯えるしかない。

塩君の顔が、俺のすぐ側まで詰め寄ってくる。
そして、彼は俺の裸体を舐めるように下から上に視線を送ると、俺の耳元でこう囁いた。

「お前って、気持ち悪いな」

「……」

尤もだと思った。
傍から見れば、俺は、なんて気持ち悪いことしてるんだろうと思う。
仮に、これが人に言われてやったことだとしても。

「そう…だよね…」

自分の惨めさに、情けなさに、涙が溢れ出した。
あまつさえ、学校でも、もしかしたら犯罪かもしれないほど他人が見れば嫌悪するような、あんな気持ちの悪いことをしてしまったんだ。
今更後悔したって、もうどうにもならないけど、そんな罪悪感に耐えられる心を、俺は持ち合わせてはいない。
もう、終わりだ。

しかし、そう思ったんだけど。
それは突然の出来事だった。

俺の唇に、塩君の唇が重なる。

文字にすればたったそれだけの事なんだけど、俺は頭が真っ白になって、しばらくこの状況が飲み込めそうにない。
その間にも、俺の体は塩君に無理矢理引っ張られ、そのままさっきまで座っていたソファーに押し倒されていた。

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作者名:milkssss | 作成日時:2020年1月11日 18時

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