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次の日
大学へ行く最中、慎太郎にペンを貸したままだったことを思い出した。
今日返してもらわなきゃ…。
そう思いながらキャンパスに足を進めた。
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「は！？なにそれ！！」
慎「いやぁマジごめん。成り行きで…」
講義が始まる前、教室にいた慎太郎にペンを返してと話したら…
「なんで貸しちゃうの！！」
慎「いやだって貸してって言われて貸さないわけにもいかないじゃん？俺もそのペンしか持ってなかったし…すぐ返してもらえると思ったんだけど俺も忘れちゃって」
「なんでよりによって田中樹に…」
昨日のお昼後、慎太郎は友達の田中樹にペンを貸してと言われて咄嗟に私のを貸してしまったらしい。
まぁそれまでは百歩譲って良いとして、どうして返してもらわないかな…。
「ねぇ、返して貰ってきてよ」
慎「いいけど…俺この講義終わったらバイトだからすぐに出ないといけないし。そもそも今日樹来るか分からないよ？」
「連絡してよ！」
慎「分かったよ」
強く懇願して田中樹に連絡してもらえば、この後の授業に来るという。
慎「良かったね」
「良かったねじゃないよ！」
慎「なんでよ、いいじゃん。俺時間ないからA返してもらいなね」
「えぇ…」
どうして今日に限って紬がいないんだろう。
彼女がいたら一緒に声かけられたのに…。
事件の発端となった慎太郎を冷たくあしらいながらも、田中樹が来るのをひたすら待った。
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作者名：ちゃぽ | 作成日時：2019年11月29日 17時
