今日:9 hit、昨日:16 hit、合計:490,261 hit
小｜中｜大
38 ページ38
.
.
ー夕方ー
講義がひと通り終わったあと、先に授業を終えていた樹くんから連絡が入った。
外で待ってるから、という内容の連絡で
私は急いで片付けをして教室を後にした。
足早に校内から出ると、探し回らなくても分かるほど異様なオーラを放っている樹くん。
彼をすぐに見つけたあと、ご主人様を見つけたワンコのように駆け寄った。
「樹くん！お待たせ」
『うん、お疲れ。そんなに待ってないから大丈夫だよ』
いじっていたスマホをポケットに入れたあと、ニコッと笑ってそう言った。
『じゃあ行こっか』
「うん」
薄暗い中、周りの電気を頼りに歩き始める私たち。
それはまるで、青春をしているかのような錯覚になった。
「どこ行くの？」
『うーん、俺がよく行ってる場所。いいとこだよ』
「へ〜楽しみ！」
『楽しみにしてて』
優しく話す彼に、無意識に口角が上がる。
久々の2人きりの時間に幸福が押し寄せるようだった。
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1697人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちゃぽ | 作成日時：2019年11月29日 17時
