溺れる偽愛 (ページ23)

今日:2 hit、昨日:15 hit、合計:490,309 hit

23 ページ23

.
.

そして帰る時間になった頃。

最後まで同じ講義を受けていた慎太郎と、途中から講義に出てきた樹くん。

慎「じゃあ飲み会行くかぁ！」

『声でかw』

そんな光景を見ていると、2人とも本当に仲が良いのだと改めて実感する。

『Aも来るんだよね？』

「うん。あ、でも私レポート出してから行くから先行ってて」

慎「マジか。じゃあ店決まったら連絡するわ」

「うん」

『手伝おうか？』

「いや、すぐ終わるから大丈夫だよ。先行ってて？」

『ん。分かった』

慎「なんかさ…さっきも呼び捨てで呼んでたし、いつのまに仲良くなったの？」

『まぁな。ほら行こうぜ』

慎「なんだよはぐらかしてー」

『じゃあ先行ってるね』

「うん」

そのまま拗ねる慎太郎を連行するように連れていった樹くん。

後から合流するのは少し萎えるけど、レポートを遅らせた自分が悪いから自業自得。

その場に残ってレポートを進めながらも、チラチラとスマホを見ながら慎太郎からの連絡を待っていた。

.
.