第57話 君と ページ7
暫くこちらで生活してみたが
未だ腑に落ちない事がある
それは夏油傑の離反、
あの傑が何故、非呪術師を殺し
大量虐殺したのか未だに理解ができない
傑はとても正義感溢れる男だ
そんな彼が裏切るなんて想像を超えている
(……一体この先何が起こるって言うのよ)
そんなことを思いながら授業中、隣の席の
傑を横目にチラリと見る
『……約束、ね』
もし、彼が現世で探していた女の子が私
だったとしたのなら
正直私はどうすればいいか分からない
見た感じ傑はほの字だったし
いくら現世でしょうこに
お前は夏油が好きだったからなと言われても
今の私は"現世のA。
彼の気持ちに答えられない
(まぁ、確かに顔はかっこいいけど)
なんてじっと見つめていれば、その視線に
気が付きバッチリ目が合ってしまった
____げ、
「………________」
にっこり笑う傑、おまけにウインクまでしてくる
こういう所がタラシなんだよ
残念だけど私はそこらの女の子みたいに
そのキラースマイルで落ちる女じゃないんだからね
そんなことを思っていれば
傑が何やらノートの切れ端にペンを走らせ私の方に
紙切れを渡してきた
なにこれ?
顔を向ければ指でその紙切れを示される
…隣の悟に渡せばいいってことかな
OKマークを出し、反対側の席の悟に向かって
その紙切れをゆっくり差し出せば、それを見た傑が
物凄い勢いでそれを止めて来た
『ちょ、何?!』
「…違うよ、Aに」
ちょっと耳が赤くなってる
思春期の男の子ってこんなに可愛かったんだ
と思ったのはナイショの話
ゆっくり紙を開き中を確認すれば
放課後遊ばないかという誘いだ
……え、まじで?
少し考え込んだ故、書いた返答は
"いいよ。悟達はどこ行きたいかな?"
あれ、ちょっとあの返答はミスったかな
隣で珍しく百面相してる傑を見つめていれば、こちらに顔を向け小さく呟いた
「…2人で居たいんだ」
『……………………………』
67人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
莉乃(プロフ) - すごく面白いです〜!!もう、大好きです❤️♥️❤️続きを楽しみにしています。 (2022年3月2日 11時) (レス) id: d96deb1772 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 続きを楽しみにしています! (2021年9月2日 23時) (レス) id: 9779f450eb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:xoxo | 作成日時:2021年8月10日 0時