１５９滴 ページ17
“Aさんの血液を調べさせて欲しい”
胡蝶からAを連れて屋敷へと呼ばれた杏寿郎だが、胡蝶からの言葉に怪訝な表情を浮かべる。
そして胡蝶の隣には見慣れない女性と少年がいる。
鬼である珠世と、珠世が鬼にした愈史郎だった。
本来なら居場所を見つけるのは不可能な筈だが、産屋敷の使いの鴉により鬼殺隊へと招かれた。
鬼舞辻無惨を倒す、と言う同じ目的の為。
胡蝶と協力し鬼の生態、そして新たな薬の開発を研究している中でAの存在を知った珠世がAに興味を示した。
鬼とは似ていて似つかない存在。
禰豆子に加え、更に稀なその生態から鬼舞辻を滅ぼす為の糸口を見つける事が出来るのでは無いかと考えた。
しかし杏寿郎はそんな事を聞かされても、前にAが言っていた言葉を思い出していた。
“本当はみんな血が欲しくて優しくしてくれるの？
血を飲んでも人間なのは変わらない
不老不死になることも無いし何も変わらない
優しくして実験したかった？”
そう泣きながら話していた日があった。
それなのにAに協力しろなんて、
到底言えないだろう、と。
沈黙が続く中_____。
『………………良いよ』
話しを聞いていたAが答えた。
杏寿郎「A、しかし………」
『役に立てるなら協力、したい。
それに……杏寿郎も皆もこの為に優しいんじゃないの、
もう知ってるもん』
ねっ？と杏寿郎に照れくさそうに笑うAに杏寿郎は胸が締め付けられた。
珠世「ありがとうございます。
Aさんの血をとらせて頂いた時には輸血パックをお渡ししますので、是非そちらを飲んでくださいね？」
杏寿郎「………いや、その時には俺の血をやるから遠慮するとしよう！
気遣って貰い有難いがAには俺以外の血を極力は飲ませたくなくてな！！
それは君たちが飲むと良い！！」
『…飲まなくても平気だもん……』
……ここでも杏寿郎の嫉妬心は十分に現れた。
愈史郎「貴様、珠世様のご厚意を………！」
珠世「愈史郎、良いのです……
お二人はとても良いご関係なのですね」
珠世は杏寿郎とAを実際に見るまでは人間と
ましてや鬼殺隊の柱だ。
だが二人の様子を実際に見て納得したのだ。
お互いを信頼し、
想い合える仲なのだと。
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桜丸 - 更新待ってます！ (2023年3月15日 23時) (
レス) @page23 id: cae0d8d8c8 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - 青白の狼さん» わー🤣💦たまに広告のタイミング！！ってなる時がありますよね…😇 (2022年8月14日 21時) (レス) id: e14c782aeb (このIDを非表示/違反報告)
青白の狼(プロフ) - 153滴を読んでいたら、精力剤の広告がニンニクの画像付きで・・・なんちゅータイミングや。(^_^;) (2022年8月13日 20時) (レス) id: 28fcd9b504 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - まゆさん» いつもありがとうございますー!!凄く励みになります🥹!!✨更新遅いですがこれからも良ければお付き合いお願いします☺️ (2022年8月11日 22時) (レス) id: e14c782aeb (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 更新待ってました〜〜！展開がおもしろいです😆これからも更新楽しみにしてます(*^▽^)/★*☆♪ (2022年8月10日 10時) (レス) @page3 id: d503357f65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏 | 作成日時：2022年8月5日 14時
