#31「見ちゃったああ」 ページ32
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火照った体を拭いて、パジャマを着る。
ショートラインパンツに、Tシャツっていういかにもパジャマ。
「…思ったよりも短いんだなぁ」
一昨日から履き始めたラインのパンツはすんごい短くてもうパンツ見えるレベル。
ま、可愛いからいっか。
化粧水を塗りたくって、ドライヤーをした。
もう乾いてきたな、ってくらいのときに
『うわああああああ!』
って大声と、ドス!みたいなおっきい音が聞こえた。
ドライヤーをしてても聞こえるなんて相当な音だ。
「なに、樹どしたの!」
わたしは急いでお風呂場のドアを開ける。
そこには、…椅子の前に尻餅をついている樹。
「…は、なにしてんの」
『椅子から落ちて』
心配して損したわ。もう、ばか。
って呆れてため息をついて…その瞬間に思い出した。
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「わああああああ!ごめん裸見たああああ!」
心配しすぎてそんなん見てなかったけど、ふいに目に入った樹のアレ。
ああああやばいやばい。
見ちゃった…まあ見ても何も変わんないけど…
そんな気持ちをかき消すために、ドライヤーをつけて大きい音で紛らわした。
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[ほんで〇〇王国で]
[いやそれどこの話やねん!]
\どわはははははは/
お笑い番組を見る。
…つまらん。
こんなつまらない話を見てたらどうしても今日のことを振り返ってしまう。
朝のことから晩のことまで振り返ってたら、樹のアレのことまで思い返してしまった。
「ああああああ、もう!消せ!記憶の中から!!」
そう言ってクッションをぎゅっときつく抱きしめる。
そんなことをしてると、後ろから樹がひょこっと出てきた。
『何を消すの』
「樹のアレ」
『は、消さなくていいよ?いつか見るじゃん、はっきり。』
「きっしょ、やりたくないやらない」
ふはっとからかうように笑う樹。
…かわいいな。
わたしは無意識のうちに、樹の頰に手を添えていた。
『え』
「樹……だいすきだあああ!」
なんか今日はやけに素直になれる。
樹もにこっと笑って「俺も!」って抱きしめてくる。
ぴんくの気持ちが加速する。
時計を見ると、もう8時だ。
「ごはん作ろっか」
『俺も手伝う!』
2人でスーパーに向かった。
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ぽむりんこむ - yukina♪さん» 私と歳もあまり変わらないですね、自己ベスト出せましたか? (2019年10月8日 20時) (レス) id: 6385c24a4a (このIDを非表示/違反報告)
yukina♪ - 明日陸上本番なんですよ!出来れば自己ベスト出せるように頑張ってきます! 作品楽しみにしてます♪ (2019年10月2日 22時) (レス) id: bc786ab589 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむりんこむ - I LOVE sixTONESさん» 作品のシリーズ一覧で飛べます (2019年9月20日 20時) (レス) id: 50ff4b13a1 (このIDを非表示/違反報告)
I LOVE sixTONES - ぽむりんこむさんへ 小説移行できません!! 確認してみて下さい。 あと、応援してます! (2019年9月18日 15時) (レス) id: ee4aafbc89 (このIDを非表示/違反報告)
yukina♪ - はい!応援してます! (2019年9月15日 22時) (レス) id: bc786ab589 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽむりんこむ | 作成日時:2019年8月6日 19時