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sk side
nb「もうその辺にしといてよ、恥ずかしいじゃん…」
樹くんの容赦ないエピソード投下を嘆く2人。
fk「てかなんかこの店、どんどんぶっ飛んでるのやらうるさいのやらが増えていくな」
『類は友を呼ぶって知ってる？』
nb「樹それ、自分がぶっ飛んでるって認めてるの？」
『あっ…でも俺きょもよりは流石に普通だよね？だよね？』
nb「そんなチャラい格好のくせによく言うよ」
『ひっでぇ。それ言ったら翔太だって…』
fk「あーもう、どっちもどっちだよ」
目まぐるしい早さでトークを展開する3人。
同期ならではの空気感は、俺たちといるときとはまた違って面白い。
ab「ねえ、あっちの2人もいい感じだよ」
一方阿部ちゃんの視線の先では、大我と照が盛り上がっている。
『え、照くんも御朱印集めてるの？』
iw「うん」
『めっちゃ似合わない』
iw「ええ…ひどくない？」
『だって筋トレ命、みたいな雰囲気なんだもん。でも今度一緒に巡ろ』
なかなかの言われようにもかかわらず、怒ることもなく破顔する照。どうやら自由奔放な大我のことが気に入ったらしい。
わかるよ、大我になら何言われても許しちゃうんだよね…
もちろん大我も世話好きで仲間思いの照を好きにならないわけはなく、早速一緒に出かける約束が交わされている。
考えてみると、あんな見た目のくせに案外気にしいなところのある照と、可愛い顔してグイグイ行く大我は良いコンビなのかもしれないな。
dt「なんか、照がああやって笑ってると安心するよね」
ab「うん、昔に戻ったみたいで」
様子を見守っていた2人がしみじみと言う。
そうなのだ。
元々照は、強面と裏腹の可愛い笑顔がチャームポイントだった。
でも、再会からしばらく、照はなかなか笑顔を見せてくれず、俺たちは照の歩んで来た道のりの険しさを嫌でも想像してしまった。
だから、この店で6人が揃い、友達の輪が広がって行くたびに柔らかくなる照の表情を見て、俺たちはこっそり喜んでいたのだ。
ab「連れてきて良かった」
「俺も、久しぶりに大我に会えて普通に嬉しかった。ありがと阿部ちゃん」
ab「いえいえ。まさか、ふっかや翔太に飛び火するとは思わなかったけど」
「いいんじゃない、あんなに楽しそうなんだし」
俺がそう言うと阿部ちゃんは、常連さんになってもらおうね、なんて企みとともにあざとい笑みを浮かべたのだった。
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作者名：わかめ
| 作成日時：2020年2月22日 11時
