僕たちの帰る場所3 (ページ15)

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6人分の紅茶を入れてテーブルに運んでくると、そこでは早くもみんながふっかを質問攻めにしていた。

nb「ストーカーって、いつから付き纏われてたの」
fk「えっと…2ヶ月くらい前…かな…」

ab「ずっとメールが来てたんだよね？店にいる時も時々見てたでしょ？」
fk「うん…」

nb「あいつ店にもよく来てただろ」
ab「プレゼント使ってくれてるか見てたらしいよ。ラウが気づいてた」

うわ、そんなことまで見られてたのか…ふっか辛かっただろうな。

というか、阿部ちゃんも翔太も顔が怖い。心配だったのも、一人で抱え込んだことを怒ってるのもわかるけど、これじゃまるで本物の取り調べみたいだ。
現に、その勢いに押されて、ふっかはだんだんとしおれていっている。

iw「てか何で隠してたの」
fk「…」

そして、その2人にもまして不機嫌なオーラを発しているのが照。しかし、ふっかは照の質問には答えない。

sk「まあまあ、そんなに焦らなくても。こうしてみんな無事だったわけだし」

佐久間が見かねてフォローに入ってみるけれど、見事にみんなにスルーされている。
また気まずい沈黙が流れるか…と思ったその時、ふっかがポツリと呟いた。

fk「みんなのこと、守りたかったの…」
nb「どういうことだよ、それ」
fk「本当は言いたくなかったんだけど…」

そういってふっかが取り出したのは、隠し撮りらしき俺たちの写真の数々。
いつの間にこんなもの撮られていたんだろう。

fk「プレゼントと一緒にこれが送られてきて、バラしたらどうなるかわかってるよねって…」

その言葉を聞いて、今度は俺たちが黙り込む番だった。