僕たちの帰る場所 (ページ28)

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始まりのときページ28

sk side

ab「…それで、もう少しだけこっちでゆっくりして帰ることにしたから。みんなによろしく伝えておいて」

阿部ちゃんからの電話で事の顛末を聞いた俺。
ふっかと照が阿部ちゃん家に突撃するって聞いた時はなんて事するんだと思ったけれど、なんとあいつらは大逆転勝利で帰ってきたらしい。

それならいよいよ、俺もやるしかねぇよな…
と思っていたところに、良いタイミングで携帯が鳴る。

「もしもーし」
fk「おう佐久間、聞いたろ？ということで、あとはお前な」

「お前らガチすごいじゃん。信じらんないわ。こうなったからにはもちろん俺も乗る」

fk「流石佐久間だな。今、翔太を中心に物件をあたってるとこなんだ。店のコンセプトのこととか含めて相談したいから、来週あたり集まれるか？あ、阿部ちゃんはスカイプ参加で」

「了解ー」

早速具体的な話に入っているとは、ふっかの仕事の出来っぷりには恐れ入る。
一方の俺は正直、まだ実感はわいていない。でも、ただただこれから起こることが楽しみで仕方ないんだ。

あ、まずはインストラクターの仕事辞めるって連絡しなきゃな。もしかしたら引っ越しもしないといけないだろうか。それから、それから…

うっわ、これから忙しくなるぞ…！