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肩を揺らした蘭の後ろから竜胆が割って入る。
「ここ最近兄ちゃんばっかずりぃ！」
俺もいるのに。と言う竜胆はぎゅっと私に抱きついた。
「竜胆重てぇわ
兄ちゃんの足死にそう」
『蘭、蘭
竜胆が可愛くて私本体が死にそう』
はいはい。と適当に返事をした蘭は背もたれに体を預けた。
「姉ちゃん、俺もだめ？」
胸から顔を上げて見上げる竜胆は弟属性をここぞとばかりに発揮させている。
『……竜胆優勝』
「よしゃ」
「なんのよっしゃだよ」
フッと笑って、起きろ。と私の背中を押して起こした蘭は、ソファーから立ち上がりご飯の並んだテーブルへ向かった。
『竜胆今日のご飯何？』
「チキン南蛮」
『レパートリーどんどん増えるね』
.
..
その3日後、そういえば近々来いと言われていたな。とふと思い出してバイクを走らせた。
キッとバイクを店の前に止めて中を覗き込む。
奥で地面に座り、久しぶりに見るシンイチローの背中を見つけた。
『久しぶり〜
元気？』
「お前の近々は半年後か？」
『あはは…ごめんね〜すっかり忘れ…は？』
ヘラヘラっと笑って中に入ると、振り向いたシンイチローの頬にはガーゼが貼られ、目の横にも絆創膏がついていた。
『何があったの？』
「……バイクで転けた」
ぐるっと見渡すと床や壁に少し傷がついている。
『嘘つかないで
誰にやられたの？』
「大したことねぇよ」
ツカツカと近付いて目を逸らすシンイチローの顔を両手で掴み上げる。
『いつ誰にやられたの！』
「…3日前の夜だ
数人のガキが押し寄せてきた」
『狙いは？バイク？』
「多分違う…それなら俺がいない時間を狙うはずだし」
『特定して殺す』
怒りが湧き上がる。あの時の感覚に似ている。自分の殺意に飲み込まれるあの感覚に。
カッと上がる体温と心拍数に呼吸も荒くなる。
「落ち着け
俺は大丈夫だから」
同じように頬を包むシンイチローの手に少しずつ落ち着いていく。
『…顔は覚えてないの？』
「覚えてても言えねぇよ
お前相手ボコボコにするつもりだろ？」
お前が怪我したらどうすんだ。と笑うシンイチローは自分が怪我をしているのに私の心配をした。
『私弱くない』
照れ隠しのように言った私に、そうだな。と言ったシンイチローは私の腕を引いて自身の腕に閉じ込めた。
「好きな女の心配くらいさせろ
半年会ってねぇんだから」
『それはほんとごめん忘れてた』
「お前なぁ…」
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玉兎(プロフ) - なるさん» はっ！！(*ﾟﾛﾟ)!! ありがとうございます！！✨✨ 頑張ります！！🥰 (2022年8月18日 12時) (
レス) id: 2cb29c266f (このIDを非表示/違反報告)
なる - やっぱりこのシリーズとっても面白い！！ これからも頑張ってください（＾_＾） (2022年8月18日 11時) (レス) @page25 id: 4373cfedf7 (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - 久遠さん» いつも楽しみにしてくださって嬉しいです！ありがとうございます(⌯˃̶᷄ ⁻̫ ˂̶᷄⌯)✨✨ (2022年5月25日 21時) (レス) id: 99723d5af6 (このIDを非表示/違反報告)
久遠(プロフ) - 蘭ちゃんに一体何が…続きが気になります✨ (2022年5月25日 15時) (レス) @page48 id: d025dfcb18 (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - 久遠さん» 久遠さんいつもありがとうございます！ かなり増えましたね笑 (楽しくてつい書き込んでしまった…) 5も引き続きよろしくお願いしますね♡(≧ω≦ ) (2022年5月24日 20時) (レス) id: 99723d5af6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉兎
| 作成日時：2022年5月14日 14時
