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隣に座っている竜胆は動く気配はないが、今蘭から目を逸らしてはいけないと本能が言っている。
でも蘭の扱い方はよく知ってる。
私は姉だ。
『私は蘭と竜胆の姉ちゃんだよ
3人でひとつでしょ？
灰谷姉弟なんだから』
少し緩んだ手からスルッと右手を抜き取り、蘭の頬を撫でる。
『大好きな2人が六本木を灰谷のものにしてくれたから、姉ちゃん守ってたんだよ』
2人の帰りをずっと待ってた。と言うと蘭はドサッと上に覆いかぶさるように倒れ込んだ。
『…うっ…おも…』
「ごめん姉ちゃん」
耳元でも聞こえないほど小さな声で謝る蘭をギュッと抱きしめた。
夜になりBARへ向かう。
以前奪った野口のバイクに蘭と竜胆が乗り、私はハーレーに跨った。
「このバイクどうしたの？」
『そっちは戦利品
こっちは譲り受けた』
そっちはあげる。と言ってエンジンをかけた。
さすが2人は元から運転の仕方を知っていたらしい。
なんの問題もなく走らせる2人の後をついていく。
2台のエンジン音を聞き付けて中から扉を開けたタダに、いつも通り火を要求する。
カチッと灯されたライターに顔を近づける私を蘭と竜胆は驚いた顔で見ていた。
「姉ちゃんタバコ吸ってんの」
『あ、つい』
消す？と聞くが、似合ってるからいい。と答えた蘭は竜胆の肩に腕を回して奥へ進んでいった。
奥からは蘭と竜胆の帰りを喜ぶ声が聞こえる。
「なんか増えた？」
『元狂極の何人か』
へぇ。と興味なさげに返事をした蘭はストンとカウンターから飛び降りると、私のそばに立っていた男を殴り飛ばした。
吹っ飛んだ男は何があったのかわかっていない様子で、頬を押さえてキョロキョロしている。
『どうしたの？』
「姉ちゃんのこと見てたから殴った」
私明日から無視確定だわ。
居ないものとして扱われるじゃん。
灰谷A？そんな奴いた？みたいなことになるじゃん。
と思ったがそう言えば昔からそうだった。
私の周りに寄る奴らから2人が守ってくれてた。
ここ1年はタダがその役割を担っていたが、何様のつもりだよ。と言われればタダは何も言い返せない。
それ故少しその辺は緩くなっていたと思う。
再び緊張感のある空間になったことに姿勢を正す昔からいる奴らと、状況が理解できていない奴等がちらほら。
ふぅ。と煙を吐き出して蘭の首に腕を回した。
『ありがとう蘭』
ん。と腰を抱き寄せて短くて返した蘭はそっと私の頬に唇を寄せた。
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玉兎(プロフ) - なるさん» はっ！！(*ﾟﾛﾟ)!! ありがとうございます！！✨✨ 頑張ります！！🥰 (2022年8月18日 12時) (
レス) id: 2cb29c266f (このIDを非表示/違反報告)
なる - やっぱりこのシリーズとっても面白い！！ これからも頑張ってください（＾_＾） (2022年8月18日 11時) (レス) @page25 id: 4373cfedf7 (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - 久遠さん» いつも楽しみにしてくださって嬉しいです！ありがとうございます(⌯˃̶᷄ ⁻̫ ˂̶᷄⌯)✨✨ (2022年5月25日 21時) (レス) id: 99723d5af6 (このIDを非表示/違反報告)
久遠(プロフ) - 蘭ちゃんに一体何が…続きが気になります✨ (2022年5月25日 15時) (レス) @page48 id: d025dfcb18 (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - 久遠さん» 久遠さんいつもありがとうございます！ かなり増えましたね笑 (楽しくてつい書き込んでしまった…) 5も引き続きよろしくお願いしますね♡(≧ω≦ ) (2022年5月24日 20時) (レス) id: 99723d5af6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉兎
| 作成日時：2022年5月14日 14時
