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この世に魔法なんて存在しない。



それは人類が生み出した、妄想に過ぎない。



そう思っていた。





_目の前にいる大きな鶴と出会うまでは。







留守番中、Aは一人で黙々と折り紙を折っていた。

でも6歳の不器用なAには大層なものを折れず、カエルとか、コップで精一杯だった。


そういえば、幼稚園のお友達が折り紙で鶴を折っていた気がする。


仕事から帰ってきたお母さんに鶴の折り方を教えてもらい、自分でも折ってみる。


初めて作った鶴の完成品を見たお母さんは、何故か顔を顰めていた。

作り方が違ったのだろうか。

それでもお母さんは「上手、上手」と、その優しい手で頭を撫でてくれた。




ある日の夕方だった。



Aはいつものように幼稚園に行った。

夕方になり、送迎バスが来るまでは折り鶴を折っていた。


あの日から毎日何となく鶴を始め、色々な折り紙を折ったので、少し手先が器用になった気がする。

ふと誰かの視線を感じ、顔をあげてみると…


小さな呪霊が、Aの目の前にいた。

しかも、Aをロックオンしている。




もしまた呪霊を見たとしても_その場から離れて知らんぷりするのよ




母の言葉が、脳裏をよぎる。



逃げないと!

そう思うのに、怖くて足が竦んでしまう。


せめてもの抵抗で、手元にあった既に完成させた折り鶴を呪霊に向かって投げる。

こんなんで呪霊が何処か行くはずない。

そう思ってたのに。



鶴に当たった瞬間、呪霊が弾けた。

・→←1、かくしごと



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作者名:ふぅあ | 作成日時:2023年2月21日 21時

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