23話 ページ23
話を聞くに、「神隠しかなんだかわからないけど、きっかけはたぶんこれだと思う」と言う。差し出されたのは、“神様との出逢い方”と題された古い……日記?
「学校の図書室でこれを見つけてから、裏山に妙に惹かれてる。神様のこと、今じゃどうしてか断片的だけど、これを見て俺のノートって呼んでた気が……する、彼」
「彼?」
「神様。俺のノート…まだそっちにあったんや…とか、ごめん、これ以上は思い出すの頭痛いや」
天乃が中のページを開こうとすると、横から捏島がさっとノートを奪った。何すんねん、と手を伸ばすと捏島はふうんと興味深げに息を吐く。
「とりあえず図書室行ってみいひんか」
「……夏休みやし、閉まってんやないの」
「おれ!俺抜け道知っとる!」
鳥井がはいはい、と元気よく手をあげる。
「せんせえには絶対バレへんようにするから、な、ロボロもきになるやろ?」
捏島はノートを小脇に抱えて、さっそく自転車に跨っている。はあ、と深くため息をついた。
「ま、行こか。Aさんは自転車ないやろ、俺の後ろ乗り」
もちろん二人も黙っちゃいないので、結局公平なるじゃんけんにて、Aさんを乗せるのは鳥井に決まった。
あんがい乗り心地いいね、とはAさんの談だ。
*
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桜華(プロフ) - こんにちは!初コメント失礼致します!神様モチーフの素敵な作品、これからどんなことが待っているのかワクワクが止まりません!無理のないよう、更新頑張ってください!青,い,鳥の方、フォロリク失礼致します。 (2022年7月3日 15時) (レス) @page8 id: 1bda5ccdb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Kaniska | 作成日時:2022年7月1日 17時