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144話:年末の約束 ページ43

久しぶりに暖かい室内での夕餉。
とても簡単な夕餉だったけれど、とても美味しく感じてしまった。

だけど、京ではあれだけの量を作っていたので、たった二人分の料理を作ると言うことが、何だか少しだけ寂しく感じてしまったのは黙っておこう。

お風呂の準備をして、先に入るよう斎藤さんを見送り、私は夕餉の片づけをしてからいつものように縁側に腰かけた。


貴女「静かな村だな…」


近藤さんが言っていた通り、私たち雪村本家だけが内装や家具なども最初に運び入れられていて、村に立っている建物は住むにはまだまだの様子だった。
だからと言うのもあるが、この村に住む鬼たちは決まっていない。

実質この村に住むのは今のところ私と斎藤さん、近藤さんと井上さんだけだ。
その近藤さんも原田さんたちと飲みに出て行ってしまっているし、井上さんは仮住まいの建物で寝てしまっている。

この建物が八木邸を模していると言う事もあるが、京にいるような錯覚に陥り、こんな静かな八木邸は初めてと言っても過言ではない。

それが何だか寂しく感じ、私は月を見ながら柱に体を凭れ掛からせていた。


斎藤「また、何か考えているのか?」

貴女「……考えていると言うか、静かだなって思ってただけです」

斎藤「左之も新八もいないからな。
静かな夜も、たまにはいいだろう」


そう言いながら、私の隣に腰かける。

お風呂上りなのに、こんな所に座っていたら湯冷めしますよ。
って言って、部屋に入るよう勧めるのが一番いいのだろうけど、隣から斎藤さんがいなくなるのが寂しく感じ、その言葉を封じ込めた。


貴女「自分で要望しておいて何ですけど、まるで京に戻ったみたいですね」

斎藤「ここまで再現されていては、そう錯覚しても仕方あるまい」


京で私に与えられていた部屋の場所。
その部屋の前にある縁側から見える景色も同じで、これは偶然だろうけど、建っている方角も同じだと気づく。

チラっと廊下の先を見て、あの頃の情景が頭の中で鮮明に映し出された。
よく沖田さんが土方さんの部屋から何かを持ち出して、よく追いかけられていたっけ。

そんな事を思い出して、私は一人静かに笑った。

*144*→←*143*



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まほろ(プロフ) - 朔さん» コメント&一気読みありがとうございます!風間の言葉遣いがなかなかに難しく、上手く表現出来ているのか不安でしたが、可愛いと言ってもらえてうれしいです♪なかなかに私の妄想が激しいものになってしまいますが、これからもよろしくお願いします(*´ω`*) (10月4日 9時) (レス) id: 92dfc97012 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - コメン失礼します!今日この作品を見つけて一気読みしてしまいました!!悲劇が無くて風間がかわいくて()大好きです!!!最近は薄桜鬼の小説を書いてる方も少ないので...(>_<)応援しています(^^ゞがんばってください!!長文失礼いたしましたm(__)m (10月4日 2時) (レス) id: af48bb8f49 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まほろ | 作成日時:2019年10月2日 16時

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