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原田さんと永倉さんは、
楽しそうに本家の中へ入っていく。
その姿に思わず頬が緩んだ。
その後ろを近藤さんがついて入り、
三人は雪村本家を歩き回っている。
だけど斎藤さんだけは中に入らず、
私の隣で外観をずっと傍観していた。
A「斎藤さんは入らないんですか？」
斎藤「……不思議なものだと思ってな」
A「何がですか？」
斎藤「京でもない場所で、
八木邸を見る事になるとは思わなかった。
それに、この場所であんたと初めて話をしたのだと…」
A「あの時の斎藤さん、
私の事を疑いに疑っていましたよね」
少し気まずそうに視線を反らす。
その姿にクスクスと笑ってしまった。
斎藤「何故、笑っている」
A「姉様と間違えられた事を思い出して、
思わず笑ってしまいました」
斎藤「よくよく見れば、
あんたと雪村は違うのだがな。
初めて見た時は己の目を疑ったものだ」
A「両親ですら、
たまに私たちを間違えていたぐらいですから、
斎藤さんたちが見間違えるのも仕方ありません」
姉様と再会して、
新選組の人たちと出会ってから数年の月日が流れた。
その数年の間に変わってしまったものもあれば、
変わらないものもある。
まさか、斎藤さんと
恋仲になるとは思ってもみなかったけど。
それも変わってしまった事の一つだろう。
A「ずっと外にいるのも寒いですし、
そろそろ中に入りませんか？」
斎藤「そうだな」
小さく微笑みを返され、
私たちは一歩、本家に向けて足を踏み出した。
浅見「A様、お戻りになられたんですか？」
歩を進めようとしていた足を止めて振り返れば、
こんな寒空の中、
大きな荷物を抱えた浅見様が立っていた。
斎藤さんに先に入ってもらうよう告げ、
浅見様に向かって足を進める。
A「ご無沙汰しております。
その荷物、どうなさったんですか？」
浅見「A様がお戻りになる前に、
お着物の準備をしようと来たのですが…。
少し遅かったようですね」
A「いいえ。
私たちも先ほど戻ってきたばかりなんです」
浅見「そうでございましたか！
それならば、丁度良かったと言えますね」
ニコニコと商売人の笑顔とは違う笑顔を向けてくる。
浅見様は父様より年上だったはずだが、
さすが鬼だ。
年を取るという事を知らない。
A「寒かったでしょう？
どうぞ中に入ってください」
浅見「お言葉に甘えて、
お邪魔させて頂きます」
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斎藤ようこちゃん(プロフ) - 何度も読み返して読んでます。斎藤さんとの恋仲で幸せです。涙が流れてます。 (2020年5月26日 21時) (
レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)
まほろ(プロフ) - 朔さん» コメント＆一気読みありがとうございます！風間の言葉遣いがなかなかに難しく、上手く表現出来ているのか不安でしたが、可愛いと言ってもらえてうれしいです♪なかなかに私の妄想が激しいものになってしまいますが、これからもよろしくお願いします(*´ω`*) (2019年10月4日 9時) (レス) id: 92dfc97012 (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - コメン失礼します!今日この作品を見つけて一気読みしてしまいました!!悲劇が無くて風間がかわいくて()大好きです!!!最近は薄桜鬼の小説を書いてる方も少ないので...(>_<)応援しています(^^ゞがんばってください!!長文失礼いたしましたm(__)m (2019年10月4日 2時) (レス) id: af48bb8f49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まほろ | 作成日時：2019年10月2日 16時
