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139:最終決戦 ページ32

風間「何だ、
土方に付いて行かぬのか」

斎藤「誰も行くとは言っておらん」




目の前に羅刹の群れがいるというのに、
この二人は戦いながらも言い合いをしている。

その余裕、何処から出て来るんですか?




風間「フン。
女の尻を追いかけるとは、貴様もつまらぬ男だ」

斎藤「尻など追っちゃいない。
あんたこそ、Aには随分手を掛けるのだな」

風間「Aは妹のようなもの。
可愛い妹の為に力を貸すのは至極当然」

斎藤「次からは俺がいる故、
あんたの手を借りる必要もないだろう」

風間「何を言っている。
貴様にAの全てを預けるわけがなかろう。
それに、貴様にAはやらんぞ」

斎藤「あんたに許可を取る必要があるのか?」




あの…。

お願いですから、
私の近くでそのような話は止めて頂けませんかね?

余裕があるのはいいけれど、
そんな話が耳に入ると恥ずかしいを通り越して困る。




不知「お前らさ、
Aが困ってるように見えんだけど」

風間「困っているだと?
俺の好意を困るとは、どういう了見だ」

A「恥ずかしいを通り越して困ってるよ」

風間「だから、どういう了見だと聞いている」

A「どういう了見も何も、そのまんまだよ!」




ちー君の後ろに銃口を向けて発砲する。
もちろん、ちー君を撃ったんじゃない。

その後ろにいる羅刹を撃ったんだ。




A「そんな話ばっかりしてるから、
後ろを取られるんじゃない!」

風間「お前に手柄をやっただけだ」

A「何の手柄よ。ただの強がりじゃない…」

風間「誰が強がっているのだ。
この俺が、強がる必要など何処にある」

A「それが強がりだって言ってんの!」




真っ黒い軍服姿の羅刹ばかりだったのに、
気付けば、その羅刹の隙間から
景色が見えるほどに数は減っていた。

今なら見つけられるかもしれない。

キョロキョロと周りを見ながら、
羅刹を倒していく。

その時、チラッと羅刹の隙間に
臙脂(えんじ)色の着物が見えた気がした。




南雲「A、綱道を探してるの?」

A「今、そこに綱道の着物が見えたような…」

天霧「あの羅刹たちは綱道を守っているのでしょう」

A「なるほど。
だから、あそこだけ羅刹の数が減らないんだ…」




綱道の居場所をやっと見つけ出し、
綱道を取り巻く羅刹を斬り捨てる。

だけど、綱道の周りにいる羅刹を斬ったところで、
いなくなってしまった羅刹を補うように
周りから補充されていく。

****→←****



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斎藤ようこちゃん(プロフ) - 何度も読み返して読んでます。斎藤さんとの恋仲で幸せです。涙が流れてます。 (2020年5月26日 21時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)
まほろ(プロフ) - 朔さん» コメント&一気読みありがとうございます!風間の言葉遣いがなかなかに難しく、上手く表現出来ているのか不安でしたが、可愛いと言ってもらえてうれしいです♪なかなかに私の妄想が激しいものになってしまいますが、これからもよろしくお願いします(*´ω`*) (2019年10月4日 9時) (レス) id: 92dfc97012 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - コメン失礼します!今日この作品を見つけて一気読みしてしまいました!!悲劇が無くて風間がかわいくて()大好きです!!!最近は薄桜鬼の小説を書いてる方も少ないので...(>_<)応援しています(^^ゞがんばってください!!長文失礼いたしましたm(__)m (2019年10月4日 2時) (レス) id: af48bb8f49 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まほろ | 作成日時:2019年10月2日 16時

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