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A「土方さんの髪を
触れる日が来るとはっ!」

土方「何だそれは。
あんまり人に髪を触られるのは好きじゃねえけどな」

A「私、土方さんの髪が好きだったんです。
綺麗な黒髪で、風にサラサラと靡く長い髪。
また、伸ばしてくれますか?」

土方「はあ?
………全部が終わったら、考えてやるよ」




「約束ですからね」と言うと、
土方さんは呆れたように了承してくれた。

綺麗な髪がはらはらと落ちていく。




A「土方さん……。
あなたは短い髪も似合ってしまわれるのですね…」

土方「お前、最近少し変わったよな。
でもすっきりしたぜ。これで毎朝も楽だな」

A「先ほどの約束、忘れないでくださいね」

土方「やっぱり変わったよ。
すげえ人らしくなったな」




……人らしく?
私は鬼ですけど、人らしいですか?


おかしな話だけど、何故かそれが嬉しかった。




A「沖田さんの髪を切るのは、躊躇なくいけそうです」

沖田「ちょっと、それはどういう意味?」

A「他の方より短いですから」




それでも茶色い髪はそこそこ長くて、
下に落ちた髪は小さな山になっていく。


沖田さんにも、また伸ばしてもらおう。
どうやら私は、長い髪が好きなようだ。




沖田「Aちゃんって器用だよね。
髪まで切れちゃうんだからさ」

A「こんなのでいいなら、いつでもやりますよ」

沖田「今度からAちゃんに頼むことにするよ」

A「沖田さんも伸ばしたらいいじゃないですか」

沖田「"も"って、何?」




何に引っかかってるんですか。

確かに原田さん以外には
「伸ばして」なんて言ったけど…。




A「やっぱり、斎藤さんも切るんですね…」

斎藤「切ってはならんのか?」

A「いえ…。勿体ないなって…」

斎藤「髪など、放っておけば伸びる」

A「平助君と同じ事を言うんですね」




クスクス笑いながら結い紐を解いた。


あれ…?




A「この結い紐、下したばかりですか?」

斎藤「ああ・前の物は草臥れていたからな」




はぁ…。

下したばかりの結い紐も、もう使わないとか…。
それこそ勿体ない!


この髪、好きだったのになぁ…。
また伸ばしてくれるかな?




A「出来ました。どうですか?」

斎藤「……見慣れん」

A「でも、よくお似合いですよ!
すごく素敵です」

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斎藤ようこちゃん(プロフ) - 斎藤さんと恋仲になって欲しいです。 (2020年5月24日 22時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まほろ | 作成日時:2019年9月19日 7時

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