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86:龍馬暗殺 ページ4

鬼の襲撃で傷を負った私は、
あの後、意識を無くしてしまった為
どうなったのかは後から聞いた。


どうやら血が全く止まらず、
止血をするのにかなり苦労したらしい。

私が"治りが遅い"と言った事を
沖田さんが覚えていてくれていて、
治るならと包帯を巻くだけにとどまった。

熱に浮かされ血を流しすぎた私の姿は、
見るに堪えない光景だったとか…。


そして、私が意識を取り戻したのは、
それから二日後の事だった。


目が見えないとは何とも不便な事で、
家事一切を禁止され、
部屋で安静にするよう言われてしまったのだ。


これじゃあ何もしてないのに、
謹慎をしているのと同じだよね。

目が見えないんじゃ何も出来ないし、
人に迷惑を掛けちゃうから仕方ないけど…。


だけどやっぱり申し訳なくて、
何かしようと外に出るとだいたい誰かに見つかって
部屋に押し込まれてしまう。


もう!過保護すぎだよ!

血も止まってるし痛みもない。
それなら少しぐらい歩かせてくれたっていいのに!


それを姉様に打ち明けると…。




千鶴「もし、落ちたり転んだりしたらどうするの?!
それにAは目が見えてても迷うんだから、
見えない今はもっと迷うでしょ!」




なんて言われてしまった。


はい。その通りでございます。
でも、暇なんだもぉん!


ってグダグダ言っていたのを
姉様が皆さんに報告してしまったらしく…。

それからというもの、時間が空くと
皆さんは私の所へ来てはお話をしてくれたり、
お団子屋お饅頭などを持って来て
一緒に食べようと言ってくれた。


そんな日常が少しの間続いた日の事。

今日も暇を見つけて来てくれた
皆さんとお話をしている時だった。




井上「今日もA君の所に来ているんだね。
どうだい?傷の具合は」

A「もう少し時間は掛かるかもしれませんが、
だいぶ塞がってきましたよ」

井上「それなら良かった。
早く見えるようになるといいんだけど」

A「ありがとうございます。
見えるようになったら前よりもっと働きますね!」

原田「井上さんが来るなんて珍しいじゃねえか」

井上「珍しいとは聞き捨てならないね。
これでも私は毎日A君の所へ来ているよ」




そう。

皆さんが忙しくて来れない日や、
あまりにも一人でいる時間が長い時は
井上さんが来てくれている。

井上さんと話をしている時は何だか、
父様と話をしているようで楽しいんだよね。

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斎藤ようこちゃん(プロフ) - 斎藤さんと恋仲になって欲しいです。 (2020年5月24日 22時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まほろ | 作成日時:2019年9月19日 7時

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