９５：互助の締結 ページ28
ちー君の言葉に動揺が隠しきれない。
頭の中をグルグルと回る、
色んな想いと思い出。
これさから先、どうなっちゃうんだろうか…。
天霧「A、先ほど教えた事を
ちゃんと覚えていますか？」
その言葉にはっとした。
そうだ、さっき教えてもらった事！
私は頷き、
土方さんが構える刀に手を掛けて、下へ押した。
A「ちー君たちは、
薩摩藩や長州藩から手を引くそうです」
土方「何だと？！
そりゃどんな心境の変化だ」
風間「この日本の行く末は既に決まっている。
我らが手を貸す必要がなくなった。それだけだ」
ちー君たちは手を引く。
人との関わりを断つんだ。
つまり新選組と戦う理由が、
本当に無くなってしまったという事。
千鶴「では、あなた方は、
これからどうするんですか？」
風間「気になるならついてくるか？雪村千鶴」
千鶴「それとこれとは話が別です！」
不知「ハハハッ！やっぱ双子だな！」
A「う、煩いなぁ…」
拗ねるように膨れてみせると、
匡ちゃんは笑って頭をガシガシと強く撫でた。
撫でた？
その表現をするには、
力が強すぎるような気もするけど…。
A「ちー君。
もう、人には手を貸さないんだよね？」
風間「元来、我ら鬼と人とは相容れぬものだ。
必要がないなら関わるべきではない」
A「それなら…」
千鶴「A？！」
土方「何してやがる！」
私は一度だけちー君を見上げて笑い、
その場に膝をついて頭を下げた。
この行動に驚いたのは
姉様たちだけではないみたいだったけど、
そんな事は気にせず口を開く。
A「西国の頭領、風間千景様。
天霧家当主、天霧九寿様。
不知火家当主、不知火匡様。
東国の頭領、雪村Aより、
あなた方に互助の申し入れを致します」
土方「互助？」
風間「互助精神か。フッ、いいだろう。
鬼の掟に従い、雪村A。
お前に手を貸してやろう」
不知「ハハハッ！
A、考えたな。俺もいいぜ」
天霧「まったく。
あなたはいつからずる賢くなったんですか？
異論はありません」
A「ずる賢いとは失礼だな」
風間「人間共よ。
Aの機転をありがたく思うんだな。
追ってこちらから連絡をする。それまで待て」
A「ありがとう。お願いします」
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斎藤ようこちゃん(プロフ) - 斎藤さんと恋仲になって欲しいです。 (2020年5月24日 22時) (
レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まほろ | 作成日時：2019年9月19日 7時
