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"鬼"という言葉が
よっぽど信じられないのか、
誰も口を開かない。

信じられないというか、
驚いている方が強いのかな?




??「お前が鬼ってことは、
千鶴だって同じってことじゃねえか!」




もちろん姉様だって鬼だ。
父様と母様の血を分けた、純粋な鬼…。

色んな想いが頭を駆け巡り、
また目頭は熱くなった。




A「姉様は…、10の時に村を出され、
雪村綱道という人の養女として預けられました。

私たち雪村家にはしきたりがあり、
村を出る者は
鬼としての記憶は無くさなければいけません。
もちろん姉様も例外ではなく、受けさせられました。
なので、姉様は自分を鬼だということを
覚えてはいません…」

土方「どういう事だ…」

A「鬼と聞いて驚くということは、
あなたたちは鬼について何も知らないのですね…。
それでは、私が鬼である雪村家についてお話します」




ゆっくりと息を吐き、そして口を開く。




A「私たち鬼は
人間たちから隠れて暮らしていました。
それは、鬼の力は強大で、
悪い人間たちに利用されないようにという
鬼たちの自己防衛からです。

そして、私たち雪村家の鬼には二種類あり、
何の能力を持たない鬼と、
能力血(のうりょくけつ)という血を持った鬼です。

普通は何の能力を持たない鬼が産まれますが、
ある一定の周期で能力血を持つ鬼が産まれます。
その鬼は有無を言わさず
雪村家の頭領として扱われ、
20になるまで大事に育てられます。

そして20になると
頭領としての生活が始まり、伴侶を迎え入れ、
次の能力血を持つ鬼が産まれるのを待ちます。

そうやって雪村家は代々引き継がれてきました。
そして、待ちに待った
能力血を持つ鬼が産まれました。

ですが、いつもと違う事が二つ。

一つ目は、双子が産まれてしまった事。
二つ目は、能力血を二つ持ち合わせた鬼が一人
産まれてしまった事。

それが、私たち双子の姉妹です」




誰も口をはさむ事なく話をした。
普通なら野次が飛んできそうな話なのに、
ここの人たちは行儀がいいのかな?

****→←3:鬼



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斎藤ようこちゃん(プロフ) - こちらこそです。 (2020年5月22日 17時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)
まほろ(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» 何度も読んで頂きありがとうございます!これからもよろしくお願いします☆ (2020年5月22日 8時) (レス) id: 186b1c0f08 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - コメントお願いします。嬉しいです。何度も読んでます。 (2020年5月21日 22時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)
まほろ(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» こんにちは!レスが遅れてしまい、申し訳ありません。気に入っていただけたようで嬉しいです♪こちらは完結しておりますので、最後まで楽しんでいただけると嬉しいです!コメントありがとうございます☆ (2020年5月21日 21時) (レス) id: 186b1c0f08 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - はじめまして。素敵な作品です。気に入りました (2020年5月16日 21時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まほろ | 作成日時:2019年8月27日 9時

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