第三話 ページ4
私はふと思い立って、身長の2倍ほどもある姿見の前に立った。
前世の記憶を思い出したからか、鏡に映る自分の姿に少し違和感がある。
しかし、これが今の私の姿なのだから、慣れていくしかないだろう。
鏡に映るのは、空色のドレスを着た少女だ。
先のほうだけ少しカールしている黒い髪に、輝く朱金の瞳。その色はまるで、おとぎ話にでてくる魔女の使い魔の黒猫のようであった。ただ一つ、瞳がつり目でないところは、猫のように見えない。そのおかげで、私は同年代の子供に黒猫と呼ばれすにすむだろう。
顔だちは、可愛いというよりも、どちらかといえば美しいというほうがあっているであろうものである。前世と比べると、とてつもなく美しい顔なので、正直に言わせてもらうと、とても嬉しい。それに、朱金の瞳というところからわかるだろうが、私が転生したのは、前世でいう「異世界」というところだろう。
この世界に魔法という概念はあるのだろうか。せっかく異世界にいるのだから、魔法があるなら使いたいと思うのが世の中の厨ニ病看者であろう。魔女はめずらしいけどいたような気がするので、きっと魔法もあるのだろう。今度、機会があればだれかに教えてもらいたい。
そんなことを考えていたら、部屋のドアがノックされた。
「お嬢様。少々よろしいでしょうか。」
アンの声だ。
「どうぞ。」
私がそういうと、アンは「失礼します。」と言い、私の部屋に入ってきた。
「お嬢様に申し上げます。お呼びです。」
〈作者からのひとこと〉
第三話を読んでいただき、ありがとうございます。
先日考えてみたところ、題名に入ってくる仮面の王子は第二章に入ったら出すことになりそうです。
もう少しで第二章になりますので、それまで、少々お待ちください。
コメント待ってます。
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Lily - 夜籠目さん» コメントありがとうございます！嬉しすぎて嬉し涙がちょちょぎれちゃいます。この小説がなろう系なのは、私が現在進行系でなろうにたむろっているからです。 (2016年5月25日 14時) (
レス) id: e862ef2837 (このIDを非表示/違反報告)
夜籠目(プロフ) - 占ツクよりは、なろう系にありそう。 (2016年5月24日 21時) (レス) id: 3bd8e99442 (このIDを非表示/違反報告)
Lyly - ぷよ傘さん» コメントありがとうございます。楽しんで頂けて幸いです。更新を頑張るので、これからもどうぞ宜しくお願い致します。 (2016年5月21日 14時) (レス) id: ad4da21ebf (このIDを非表示/違反報告)
ぷよ傘(プロフ) - 私は今まで転生系の小説をあまり読んだことがなかったのですがとても面白いですね！主人公の心理描写などが非常にしっかりとしていて感情移入がしやすく楽しませていただきました。これからも更新頑張ってください。 (2016年5月20日 22時) (レス) id: 61adbf0e08 (このIDを非表示/違反報告)
Lyly - 風華@露領さん» 作品を見ていただけて、とても嬉しいです。ありがとうございます。面白いと思って頂けるよう、これからも頑張りますので、どうぞ宜しくお願い致します。 (2016年5月16日 19時) (レス) id: ad4da21ebf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lily x他1人 | 作成日時：2016年5月3日 15時
