私だけが見える世界

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車で送ってもらい警察署に着いた



藤谷くんとニカくんは昨日警察に
色々事情を聞かれていたらしく



なにか思い出したら連絡するようにと
名刺をもらっていたらしい



藤谷くんは前もって名刺の番号に連絡して
大切な情報があるから警察に行くと伝えた



すると警察署からイケメンの仕事が出来そうな
警官が足早に出てきた



藤「あっ！」



ニカ「昨日の刑事さん！」



刑事「わざわざ来てくれてありがとう
なにか思い出してくれたかな？」



藤「僕たちが思い出したわけじゃ
ないんですが…………」



ニカ「ミツの居場所わかったかも！」



刑事「えっ？どういうことだい？
中で詳しく教えてくれるかな？」



私たちはテレビで見るような取調室ではなく
会議室みたいな少し広めの部屋に通され
詳しく事情を聞かれた



作戦通りに数日前私がたまたま喫茶店で
金持ちの一人息子を誘拐して
大中小学校の物置小屋に監 禁するという話を
偶然聞いてしまった事



小説とかゲームの話だと思っていたけど
早川くんと連絡が取れなくて誘拐事件を知った事



早川くんが実際に誘拐されているなら
大中小学校の物置小屋に監 禁されてるのではないか



犯人は男3人組だから早く調べてほしい



早川くんを助けてほしいと必死にお願いした



私たちの嘘は喫茶店で聞いたという事だけで



他は真実だから説得力もあったようで



刑事さんはすぐに動いてくれた



もちろん連れてってもらえるわけもなく
すぐに家に帰るように言われて



またニカくん家の運転手さんに家まで送ってもらった



藤「俺達にできる事はここまでだから
あとは警察を信じて任せよう」



ニカ「無事な連絡あったら報告するからな」



『うん。わかった。必ず連絡してね』

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