雨と私と捨て猫と

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男性の裸なんて見た事ない私には
刺激が強すぎて私は視線を逸らした



婆「服くらい着なさい。お客様がいるのに」



ミツ「うるせーな。今、着るよ」



そう言って赤いパーカーを着た



ミツ「子猫どう？」



婆「だいぶ体温が戻ってきたから
これからミルクをあげるとこだよ」



おばあさんの言葉を聞いて
ミツさんは隣の部屋の押し入れを
ガサガサと漁って何かを持って
台所に行ってしまった



私はミツさんが何をしているのかわからずに
ぼーっと見ていた



しばらくするとミルクが入った
哺乳瓶を持ってきた



婆「まだあったのかい。子猫用の哺乳瓶」



ミツ「なんか捨てられなくてとっておいてた」



慣れた手つきで猫を抱えミルクを与えてる



『可愛い』



一生懸命ミルクを飲む姿は本当に可愛いかった



ミツ「お前、猫好きなの？」



『大好きです。でも家の事情で飼えないので』



ミツ「やってみるか？」



『いいんですか？』



私の言葉にミツさんは抱えていた猫と
哺乳瓶を私に渡してくれた



そっと受けとり優しくミルクを飲ませる



『うわぁ！可愛い。すごくちっちゃい』



小さな体で一生懸命ミルクを飲んでいる



ミルクを飲み終えた子猫は眠そうに
タオルに体を埋めていた



ミツ「そのまま寝かせてやれ」



『はい』



子猫の状態も落ち着いたから
私もそろそろ帰らなきゃ



そう思った時



婆「Aちゃん、よかったらご飯食べていくかい？」

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