おおかみとあかずきん (ページ28)

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２７話ページ28

小１、小２、小３と遊び続けた。

まだ無垢な俺らも中学年、高学年になればいくつかのグループにはっきり分かれて、遊ぶようになる。

友達の喧嘩を止めて凄いと褒められたAはいつしか〝お節介焼き〟〝KY〟〝八方美人〟と陰で言われるようになった。

もちろんそんな呼ばれ方されているなんてAは知らない。

相も変わらず、今でも遊び続ける。

家族ぐるみで動物園や遊園地、水族館に行ったり旅行もした。

一緒に風呂に入っていた時期もあったが、お互いの体の成長もあって、それはなくなった。

女子『Aってさー、うざいよねー、』

女子２『ほんとほんと、いっつも晃牙と一緒にいるのやめて欲しいんだけど。』

女子３『幼なじみとか自分で言いふらしてんのまじイラつくよね〜。』

大神『(女子恐ぇー、、)』

たまたま聞いてしまった陰口に気配を消した。

A曰く、俺の顔は結構顔面偏差値が高いらしく女子にモテているらしい。

結構自覚があるもんで、小１、２年ではバレンタインチョコなんてAからしか貰わなかった。

今では他クラスからも貰って数えきれない。

女子達のAへの陰口は絶えず続いた。

聞くに耐えず、その場から離れてAのいる場所へ向かう。

ただ無性に顔が見たくなった。

女子『Aのこと無視しよ〜！』

女子２『ついでだから晃牙くんとも離しちゃおうよ！』

女子３『いいね！賛成！』