おおかみとあかずきん (ページ24)

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２３話ページ24

大神母『晃牙ー！買い物行くよー！』

近くのスーパーまで買い物に行って帰る途中。

夕焼けに照らされた公園でぽつんと滑り台の上で座っているアイツの姿が見えた。

ランドセルを背負っていて、まだ家に帰ってないようだった。

大神母『晃牙の友達？』

大神『違ぇよ！』

反論したものの、ここにいる事に疑問を抱いて声をかけた。

大神『そんなとこで何してんだよ。』

A『何もしてない、、』

嗚咽を漏らしたような喋り方。

溜息をついて滑り台についているハシゴを登った。

大神『おまえ、怪我してんじゃねーか！』

A『こーがくん追いかけて転んだの、、、！』

相当痛いのか、目に涙を浮かべていた。

大神母『家で手当してあげるから！』

ババアがそんなことを言うと、「うん」と頷いて滑り台から大人しく降りた。

アイツはババアに抱っこされて、俺はアイツのランドセルを持つ。

今日授業がない教科の教科書も入っているのか、相当重かった。

A『痛い痛い痛い！』

大神母『あとちょっとの我慢ね〜、、、はい終わり！お家の人に電話してあげるから、電話番号教えて頂戴？』

A『080ｰ××××ｰ××××』

ババアは電話をかけに行って、リビングには俺とコイツの２人っきり。

特に話すこともないから距離置いてゲームをして遊んでいた。