百花繚乱《JUMP》

3-15 ページ33

・




薮side



薮「ムキになる気持ちは分かるけどさ〜、警察に捕まるなんて厄介なことしないでくれよ…。」


高「すみませんでした…。」




あの後、



施設長らと対峙した高木が暴走してしまったらしく、伊野尾からの無線が入るも、時すでに遅し。


施設長らを逮捕しにきた警察に捕まる、まさかの事態に。




警察への連絡は伊野尾がしてくれて、圭人とのりくんを事務所で降ろした後、俺一人で警察署へ高木を迎えに行き、そして帰りの車内。


申し訳ないから、って高木が運転してくれている。




高「伊野尾くんがインカムで何回も警告してくれてたみたいなんだけど、全然聞いてなくて…、我に返った時には警察に連行されていました…。」




薮「…色々あったし、今回は許す。



…うっ……いって……、」




突然、腹に突き刺すような激痛が走った。





高「えっ、薮くん大丈夫…？」



薮「あぁ…大丈夫大丈夫、大したことないから。


そんなことより、のりくん、おじさんの知り合いが経営してる施設に引き取られるって。

他の子ども達も、その人が手を回して行き先全て決まったらしい。」




高「そうか。それなら安心だな。」




・



施設長や幹部らと職員数人が逮捕され、

あの施設は取り壊しが決まった。





今回のことはもちろん、
これまでの幾つもの不祥事が明るみにでるだろう。





・








高「何があっても、強く生きろよ。」

作者→←3-14

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す