重岡くんに密着中 ページ45
会場から出ると、ものすごい人で。
その人混みに揉まれながら、流されるように無事に会場の外に出たところで。
重岡くんの声が聞こえた。
振り向いてキョロキョロすると、重岡くんが私に向かって手をブンブン振っていて。
立ち止まって重岡くんがこっちに来るのを待つ。
人混みをかき分けてやってきた重岡くんは「わーすごい人やな!」なんて言いながら、おでこが少し汗ばんでいた。
A「どしたの?」
重岡「あのさ、良かったらやけど、ご飯行かへん?」
A「え?」
重岡くんは少し照れたように笑いながら頭をポリポリかく。
重岡「いやー格闘技見て、興奮して、お腹すいてん!!付き合ってくれへん?」
A「うん、いいよ」
重岡くんは、よっしゃ!と小さく言うと、「Aちゃん、何食べたいー?」って満面の笑顔を向けた。
その笑顔につられて笑っちゃう。
A「重岡くんのおすすめの店に行きたいな」
重岡「よしきた!」
重岡くんが連れて来てくれたのは、水炊き屋さんだった。
もちろん部屋は個室。
重岡「俺たち、コンサートで福岡行くと必ず水炊き食いに行くんやわ!」
福岡の銘店が東京にも開店してん!嬉しいわー、そう言いながら、重岡くんはキャップとメガネと帽子を外す。
その様子を私は思わず、じーっと見つめてた。
重岡「なに?」
A「いや、メガネ似合うよね重岡くん」
そう言うと、少しだけ頰を赤くして照れ笑いを浮かべる。
この照れ笑い、可愛くて好きだなーと思った。
水炊きは、本当に本当に本当に美味しくて感動だった。
重岡くんとはフィーリングが合うというのかな、すごく話も弾む。
一緒にいて楽だし、気を遣わなくていい人だなと思った。
初対面の印象とこんなにも変わるもんなんだな…。
重岡「……明日は、照史と淳太なん?」
他愛ない世間話から、急に私の仕事の話になる。
A「あ、うん。その予定だよ」
重岡「ふーん…。」
A「どうかした?」
重岡「あ、いや、あいつら女性の扱いめちゃくちゃうまいからな……」
うん。確かに。慣れている感じする。
1314人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
可愛川麗華 - コメントのお返しありがとうございます!すいません、この作品ではなく、別の作品でお願いします。今回もドキドキする作品をありがとうございました!とっても面白かったです。お兄さん組の作品も楽しみに待ってます!頑張って下さい! (2019年5月19日 2時) (レス) id: 03ed3147e8 (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 妄想が好きな変態女子。さん» 嬉しいコメントありがとうございます!ちょっと迷いましたが、今回はモテモテハーレムのお話にしてみました笑 こんな全員から想われるなんてあり得ないよな…なんて葛藤もありながら本当に夢のような話ですよね笑 続きも読んでもらえたら嬉しいです! (2019年5月18日 23時) (レス) id: d8c478152b (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 可愛川麗華さん» リクエストありがとうございます!しげの狂愛ですか!…えっとそれはこの作品で、という意味ですか?こちらではしげは割と爽やかキャラでいこうかと思ってますので別作品でもよければ頑張ってみます!!よろしくお願いします^^ (2019年5月18日 23時) (レス) id: d8c478152b (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 可愛川麗華さん» 面白いと言って頂いてありがとうございます!とっても嬉しいです!!続きを楽しみにしてもらえるなんて感無量です…泣 これからも頑張りますので、よろしくお願いします^^ (2019年5月18日 23時) (レス) id: d8c478152b (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - リサさん» 嬉しい感想をありがとうございます!続きも頑張っていきますので、今後ともよろしくお願いします! (2019年5月18日 23時) (レス) id: d8c478152b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夏海 | 作成日時:2019年5月10日 23時