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Friday 英語 *。゚ ページ6

*


金曜日。
ここ一週間どの教科も私はまともに教わっていない。
だから今日の英語は本気で聞く予定。
毎週金曜日の英語担当は岡本圭人先生。
圭人先生は無口というか、あんまり喋ってくれない。



「先生、この単語の意味って何ですか?」

圭人「え、それ前も言ったよ?
あと教科書にも書いてあるんだけど。」



そう、圭人先生は無気力系ドS。
教えられるくせに放棄されてその上冷たい。
正確に言えば、無気力系冷却ドS。



「はい…すみません。…教えてくれてもいいのに。」



小さい声で言ったつもりが結構大きかったらしく先生に聞こえてしまった。



圭人「じゃあ教えてやるよ。
I want your bag...はいこれは?」

「私は...あなたが欲しい...?」

圭人「はぁ?何言ってんの?この意味分かんないの?
あなたのバッグが欲しい、だ!
Why can't it be understood?!」

「え、どういう意味ですか?!」

圭人「お前終わったな。」

「わからないから聞いてるのになんで怒るんですか〜」

圭人「誰だって怒る。俺じゃなくても怒る。」

「はぁ…そう…。」

圭人「お前今ため息ついたな…
俺は教えてもらってるのにため息つくやつが
一番嫌いなんだよ。」



すると今までにない冷めた声で私に言ってきた。
目も声も初めてこんなに冷たくされた気がした。
怖くて驚いてしまった。



「ご、ごめんなさい。」



確かに教えてもらっているのにため息をつくのは
圧倒的に私が悪いと思う。
でも少なからず先生の教え方にも
問題があるのは確かであって。



圭人「てか何さっきからビクビクしてんの?」

「え…?」

圭人「ずっと手震えてるんだけど?」

「いや、そんなことないです…」



すると先生は私の手を優しく握ってきた。



圭人「わ、悪かった…怒鳴ったりして。」

「え…」



──── 悪いの私なのに…意外と優しい…?



圭人「ちょ、調子に乗るなよ?
べ、別にAの成績のためじゃないからな。
訴えられて家庭教師やめさせられたら
困るから言ってるだけだからな…。」



──── つ、ツンデレ…?



「訴えないですよ。先生意外にいい人ですね!
無気力!冷却!って感じだと思ったのに…(笑)
やっぱ人は見かけじゃないですね!」



すると私は腕を引かれ、
その男らしい筋肉がついた腕で優しく包み込まれる。



「せ、先生…?!」

圭人「A、お前は来週特別学習決定。」

「は、はい…。」



なんだかんだ言って優しい一面があった。



────特別学習…歓迎します…(笑)



この先生に頼んでから
私の英語の成績が不思議と上がっていった。


*

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設定タグ:Hey!Say!JUMP , 家庭教師 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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伊野尾慧音@テスト勉強のため低浮上(プロフ) - この作品すごくおもしろいです!!これからも更新頑張ってください!! (2016年11月14日 15時) (携帯から) (レス) id: 7ac9bc2836 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:MÏαyα | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miayahome1225/  
作成日時:2016年11月12日 14時

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