君と出会ったあの日から?【神代 類】

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あのあと、天馬くんと鳳さんはカイトさんの演技の指導を受けていため、その間にこのセカイとやらの中をぶらぶらしてみることにした。


ここにはいろいろ珍しいものがあったりして、神代くんが言ってた通り、創作意欲がわいてくる。



しばらく歩いていると、ぬいぐるみたちが集って歌を歌ったりしていた。





貴「あ、なんか見たことあるかも。」





その中には見たことあるようなぬいぐるみもいた。

KAITOさんの話を聞く限り、ここは天馬くんが作り出したセカイ。

天馬くんの家にもこのキャラクターの物が置いてあったのかな、


たしか、このストラップをもっていたきがする。

それで、通学用のバッグに中学生の時に着けてて…


あれ、それでどうしたんだっけ？

たしか…




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『雪下さん、こんなの鞄に着けてるの？(笑)私が捨てといてあげる！』

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貴「…っ！」





気分が悪くなって、思わずその場にしゃがみ込む。


忘れたかったことをまた一つ思い出してしまった。

何度か深呼吸をしてみるが、どうもよくならない。


誰か来るまでに、気づかれる前に…





？「A君！どうしたんだい！」





そんなことを考えていても、神様は意地悪らしく、誰かに見つかってしまった。


ばっとうしろを振り返ると神代君がいた。

私に気づいた神代君は、私がいるところまで走ってきて私と同じ目線までしゃがんでくれた。





類「もしかして体調が悪いとか…」

貴「大丈夫です。」





神代君と目が合うのがなんとなく耐えられなくて、

あのきれいな目に私を入れてほしくなくて…


せっかくしゃがんでくれた神代君に少し申し訳ないと思いながらもパッと立つ。





類「だが、」

貴「ほんとに何でもないんです。ほんとに。」





念を押すように、半分圧をかけるようにいうと、納得のいかないという表情だったが「そうかい、無理はしないようにね、」と言ってくれた。


自分の汚さに嫌になりながら、天馬くんたちがいる場所に走って先に戻った。

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