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「いち兄、俺、また、いち兄と一緒に暮らせるのか……？」
厚藤四郎がたどたどしく、確認するように言うと、Aは頷いた。
「顕現したのだから、そういうことになる」
その言葉を聞いた短刀、打刀、脇差、太刀、そして生き残っていた刀剣男士たちは、様々な表情を見せた。
泣くもの、謝るもの、兄弟に駆け寄り抱きつくもの、生きていることを確認するもの、未だ状況を理解できないもの、いないものを探し、部屋を出て行くもの。
誰もが、蘇ったとも言える今の状況を喜んでいた。
目のまで折られた悲しみ、助けられなかった後悔、徐々に減っていく喪失感。
それは消えるものではない。
しかし、再びともに暮らせるのであれば、ともに戦うことができるのであれば、何度も持った希望が今、叶うのであれば。
一期は、同じ思いをした刀剣男士たちは、同じことを考える。
2度と同じ目に合わぬよう、2度と失わぬよう、今度こそ守ると、今一度強く、まるで戒めのように思うのだった。
「クロユリ………殿……」
弟たちに囲まれながら、抱きつかれながら、無言、無表情で見ていたAに声をかけた。
「………ありがとう………ございます」
「私は政府からの任務を遂行しただけ」
「……それでも、感謝します」
「……」
Aは不思議に思っていた。
任務を遂行しても、依頼をこなしても、礼を言われたことはなかった。
依頼者から礼の手紙など届くはずはなく、一族からも褒められることもない。
あるとすれば真逆なことだ。
呪った相手に恨まれ、非難され、そして殺されそうになった時もあった。
だから、任務を遂行し、礼を言われたことが不思議でたまらないのである。
「………」
感じたことのない暖かくもむず痒い感覚。
この感覚の名前を、Aは知らなかった。
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藍央(プロフ) - そうですか、すいません余計でしたね。 (2019年3月4日 12時) (
レス) id: 3d1ad82df4 (このIDを非表示/違反報告)
ブラッディ・ドリーマー(プロフ) - 藍央さん» 申し訳ありませんが、キャラクターの性格、話し方等の指摘は受け付けておりません。詳しくは続編に書いてありますが、私も私なりの考えのもと書いています。ご了承お願いいたします (2019年3月3日 23時) (レス) id: 71334657d1 (このIDを非表示/違反報告)
藍央(プロフ) - 江雪や宗三の話し方はわざとですか？仲間の刀剣男士には普通に喋ってもいいと思うのですが… 話はすごく面白いです！ (2019年3月3日 21時) (レス) id: 3d1ad82df4 (このIDを非表示/違反報告)
ブラッディ・ドリーマー(プロフ) - 面影草さん» お気遣い、ありがとうございます(^^)私は、気にしないようにしているので、今後、もしまた悲しいコメントがあったとしても、放置してしていただいて構いません。いつも読んでいただき、ありがとうございますm(＿ ＿)m (2019年2月26日 9時) (レス) id: 3090af0f06 (このIDを非表示/違反報告)
面影草(プロフ) - ブラッディ・ドリーマーさん» 返信ありがとうございます。文面がちょっと受け取る側からしたら火に油を注いでるように感じたかもしれません。喧嘩をするつもりはありません。今後、このようなコメントがなくなると良いですね。 (2019年2月26日 9時) (レス) id: 50c6120963 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あき | 作者ホームページ：
作成日時：2019年2月7日 16時
