【呪術廻戦】五条悟の妹は呪詛師らしい

呪28 ページ31

傑｢…まったく、Aにはガッカリしたよ。

安直に領域展開を使ってはいけないといつも言っているだろう。｣

『…ごめんなさい、…でも私、本気だったんです！

本気でお兄ちゃんを消そうと思って…』

傑｢A、この期に及んで言い訳かい？

消そうと思った割には、嬉しそうに抱きしめられていたね？｣



…先生の声が低い。

本気の声だ。

…そうだ、私、馬鹿だ。

先生が見てないわけが無い。

あぁ、どうしよう。なんて言おう。

先生がダメって言ったから守らなきゃいけなかったのに。

先生に見放されたくない。

やだ。何か言わなきゃ。どうしようどうしよう。




『先…』




傑｢今日はもう話しても意味が無いね。

部屋に戻って休みなさい｣

『待って！先生…！！』

必死に叫ぶ私の声を聞こえないか、先生は暗闇へ消えていった。




先生…。

きっとすごく怒ってるんだ。

今まで私の力を制御したことなんてなかった。

さっき助けてくれなかったのは私をすごく怒ってるから…。

どうしよう。謝らなきゃ。

ごめんなさいって言わなきゃ。

先生。先生。先生。先生。先生。先生。先生。


あぁお願い、先生。


私を赦して。


見放さないで。






私は先生なしでは生きていけないから。









side:真人＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
｢夏油も酷いことするなぁ｣

Aにあった一部始終を見ていた俺は戻ってきた夏油に声をかけた。

傑｢…２年もかけたんだ。しっかり完成品にならないと腑に落ちない。

…それなのに、領域展開を使おうとするなんてまだまだ人間の感情が消えていない証拠だ。

いつになったら…！｣

｢まあまあそんなに怒らず気長に待てばいいのに。
計画は順調なんだからさ｣

傑｢…五条悟はどう出てくるかわからない。



彼奴が本気を出せばAなど簡単に持っていかれる。

さっきの様子でよくわかった。

Aは完成になど全然近くない。

まだまだ脆く、壊れやすい不良品だ。

もしこのまま改善が見れないようだったら…殺すか、捨てるか…。

どちらかを考えなければならない



｢おぉ怖い。夏油、A、捨てる時は俺に頂戴よ。改造人間にして1番に可愛がるからさ｣


傑｢捨てることになったら煮るなり焼くなりどうにでもしたらいいさ｣


｢ふふ、早く夏油の目標達成されるといいね。

あ、でもならなくても俺のモノになるし…｣



傑｢…ならないと困る。




“呪霊に1番近い人間”に。｣

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