呪10 side:五条悟 ページ12
朝のいつも増して日差しが眩しい。
昨日は…びっくりした。
Aが自分を祓って欲しい、なんて言い出すなんて。
慧星達に問い詰めると彼らはあっさり自分達がAに話したと白状した。
苦しむAをこれ以上見てられなかった、と。
苦しんで、悲しんで毎日泣いていることは知っていた。
だからこれ以上Aが苦しまないように隠し通すつもりだった。
絶対にバレないと思ったのに。
Aを呪霊になんてさせない。僕が絶対に守る。
“呪い”を解く方法を見つけるんだ。
そしてAの願いを、呪術師になりたいっていう願いを叶えてやる____、それが兄として、呪術師として果たす使命だ。
｢昨日は、強く言いすぎたかもしれない。謝りに行こ｣
美凰｢悟様！！！！！｣
部屋のドアに手をかけた途端、外側から力がかけられてドアが豪快に開く。
立っていたのはAの守護呪術師、美凰……の後ろに慧星、飛音だった。
｢どうしたの、そんなに息切らせて｣
美凰｢も、申し訳ありませんっ！…悟様…！…お嬢様が…｣
お嬢様？Aが？
心臓の辺りが苦しくなる。
僕の唯一の宝物、A。
Aの為ならなんだって投げ出せる。
その宝物がどうしたって言うんだ？
美凰｢…お、お嬢様が！！…部屋におられませんっ！｣
｢…は？｣
慧星｢家の周りもくまなく探したのですが、お姿が見当たらず…
寝台の横の大窓が開いたままで｣
｢いつ？いつ居なくなったの？｣
飛音｢すいません、…、夜、ドアは開けられなかったので恐らく、その窓から｣
｢恐らくってお前達は何のためにいるんだ｣
慧星｢…｣
｢お前はAを守るためだけに雇っているんだ…！
あんな体の人間を外に出すなんてどうかしてるんじゃないか？｣
美凰｢申し訳ありません…！｣
｢申し訳ないで済むと？
どうするつもりなんだ？
…Aの、今の気は！
呪霊を呼び寄せるくらい強いんだぞ！お前達__｣
母｢悟、やめなさい｣
美凰｢…奥方様｣
…つい、感情的になってしまった。
こんなことに動揺してはいけないのに。
僕ならできないことはない。すぐにAを見つけて保護できるのに。
何故か今は言いようのない不安に襲われてカッとなってしまった。
｢…ごめん、美凰、慧星、飛音｣
母｢すぐに、Aを見つけるために呪術師を行かせましたから｣
｢はい、…直ちに僕も行きます｣
母｢そう言うだろうと思いました。…必ず見つけてくださいね｣
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lotus_r - にしきさん» にしき様。作者です。コメント、ありがとうございます！結局主人公ちゃんはお兄ちゃんを愛するが故にこんなに恨んでしまっているんですよね…続編で二人の関係性も少しずつ変わってくるので、続編もどうぞご愛読よろしくお願いいたします(*´ω｀*) (2021年4月4日 13時) (
レス) id: dbddb190fe (このIDを非表示/違反報告)
にしき(プロフ) - 闇落ち最高です！！特に恨みを持って暴走する所とか！しかも最強に挑みに行く強さが好きです！続編も頑張ってください！ (2021年4月3日 13時) (レス) id: 9dc5342073 (このIDを非表示/違反報告)
hani-R - easy R!!さん» easy R様。コメントありがとうございます。受験応援コメント凄く嬉しい…。ほんとにあと少しなので頑張ってきます！ (2021年2月19日 18時) (レス) id: dbddb190fe (このIDを非表示/違反報告)
easy R!!(プロフ) - 受験頑張ってください！！応援してますー！ (2021年2月15日 22時) (レス) id: 1f230199f3 (このIDを非表示/違反報告)
hani-R - あまね。様。作者です、コメントありがとうございます！私も闇堕ち大好きなんです！推しになるキャラも敵役が多かったりします笑少しずつ更新していくので是非楽しみにしていただければと思います！ (2021年1月31日 19時) (レス) id: dbddb190fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：lotus_r | 作成日時：2021年1月6日 15時
