どうも、呪縛師です【呪術廻戦】

傷心 ページ45

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よっこいせ、と立ち上がるとAが向かっている机に手を着く。





｢じゃあさ、

僕のとこに嫁いでくるか蘆屋の屋敷に一瞬だけ出向くか


どっちがいい？｣




『…愚問ですね。なんの冗談ですか』




｢残念だけど、君にはどちらか選ぶという選択肢しかないよ｣





意味がわからないと言った様子で五条を見上げる。





｢勧玄さんからの伝言でね。本っ当、見え透いてるよ。

御三家に取り入りたい蘆屋家。
付き合いのいい五条に言うことの聞かない最高のカードを送り込めば、蘆屋にとってはいい事だらけだからね。


家に良い跡継ぎが生まれなかったとしても五条から引き取ることができるし…
引き取るっていうか買い取る、か。


ま、五条としても、Aが来てくれれば嬉しいことこの上なしなんだけどね。


Aが屋敷に出向かなかった場合、本格的に輿入れの準備を始めるってさ｣





黙って聞いていたAだが、書類がグシャグシャになるほど握り締めた拳が心做しか震えている。





｢これを聞いた上で、どうする？｣





改めて尋ねた五条を睨むとAは声を抑えて



『…最低』



と、吐き捨てバタン！と部屋を後にする。








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1人部屋に残された五条はおもむろに

フッと笑い、





｢こりゃ嫌われたかなぁ｣





と、独り言を漏らした。







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