両面宿儺�� ページ23
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涙が次から次へと溢れる。布団に頭を擦り付け、声を押し殺して泣いた。
どれほどの時間、そうしていたのだろう。空はすっかり夕焼け色に染まっていた。
目が腫れぼったい。頬が涙の跡でパリパリする。声も枯れている気がする。すんっ、と鼻をすすりながらナースコールを押す。
『はい、どうされました？……虎杖さん？』
「…お爺、死にました」
嗚呼、やっぱり声、枯れちゃってるなあ。
涙はもう、出なかった。
＊＊＊
闇が支配する夜。あたしは病院のロビーでザカザカとペンを走らせていた。記入し終えた紙を看護師さんに渡す。
「うん、必要な書類はこれで全部」
「お世話になりました」
「本当に大丈夫？」
「そうですね。こういうの初めてなんで、まだ実感が湧かないというか…」
嘘だ。本当は初めてなんかじゃない。
でも、それを口に出すことは無い。
「でも、あんまりメソメソしてるとお爺にキレられるんで、後は笑ってこんがり焼きます」
「言い方…！」
看護師さんが苦笑する。
「虎杖Aだな」
おっ、やっと来たね、────都立呪術高等専門学校・一年の伏黒恵くん。
なんて、格好をつけてみる。
「呪術高専の伏黒だ。悪いがあまり時間がない。オマエが持っている呪物はとても危険なものだ。今すぐこっちに渡せ」
「呪物……」
「これだ。持ってるだろ」
「ん？」
メグミンのスマホの画面には、とっても見覚えのある物が写っている。
「……あ。ごめん。伏黒、だよね？これ今先輩が持ってるわ。空箱はあたしが持ってるけど」
ほい、メグミンに空箱を渡すと、彼は目を見開く。
「(俺が追ってきたのは、箱にこびりついた呪力の残穢…！！)ソイツの家は！？」
「…それが、今日の夜学校でアレのお札剥がすって。ヤバいよね？」
「ヤバいなんてもんじゃない」
──────「ソイツ死ぬぞ」と。メグミンの声が、やけに頭に響いた。
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眠いちゃん - 終…わり…？ (2023年2月23日 17時) (
レス) @page33 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - キャラがヤンデレになるんですか??それとも元旦那(?)だけがヤンデレなんですか??どっちにしてもおいしいので大丈夫(?)ですｹﾞﾍﾍ更新頑張って下さい！ (2020年12月7日 1時) (レス) id: 67c87e380d (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - とっても面白いです！続き楽しみにしてます！ (2020年3月29日 11時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
ツクモ@不定期更新(プロフ) - ミヤッチさん» コメントありがとうございます！そう言って貰えて光栄です！！不定期更新ですが、なるべく早く更新できるように頑張ります！！ (2019年8月30日 18時) (レス) id: 7fd439868f (このIDを非表示/違反報告)
ミヤッチ - この作品好きですこれからも頑張ってください (2019年8月30日 16時) (レス) id: 566d02ac11 (このIDを非表示/違反報告)
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