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「それにしても、ツイてないね。二級の仕事を押し付けられて」


一年生なのに大変だなぁ、なんて思いながらも、自分に出来る事は無いので、止める訳にもいかない


「じゃあ、行こっか」


さっさと任務を終わらせて、帰りたいと思っていた


「ねぇ、本当に大丈夫なの?」
「本来なら、五条先生が来るはずだったんだろ?大丈夫なんかな?」
「俺に訊くな」


後ろを歩く三人が、大きめの声で話している内容が、前を歩く俺の耳に全て届く


「俺はあっちを探すから、君達はあっちね」
「うっす」


三人と現場の建物内で別れて、辺りを見渡した。とは言っても、俺の方に何かがいる訳も無いので、ゆっくりと見て回るだけだ

ぶらぶらと歩いていると、地面に微かな揺れを感じた。それは次第に大きくなっていき、大きな音も響いていた


「分かってる。デゼル」


声を掛けて、音の発生源の方に走り出した


「ぐ・・・っ」


大きめの部屋に入ると、丁度、虎杖くんが飛んで来たので、それを受け止める


「大丈夫?」
「あま、つか、せんせ、」
「大丈夫じゃなさそうだ」


見下ろした虎杖くんは、ボロボロの姿で、室内に視線を向ければ、釘崎さんも壁に体を打ち付けたのか、動かなくなっている

唯一、伏黒くんだけが今も戦っている状況だが、長くは持たなそうだ


「虎杖くんは、ここにいて」
「ま、」
「良いから、先生に任せなさい。分かった?」


そう言うと、虎杖くんは頷いた。虎杖くんを壁に凭れ掛からせ、釘崎さんの方に走った。釘崎さんを抱えて、虎杖くんの傍に置いた


「恵!!」


大声で伏黒くんを呼べば、何かを出そうとしていた手が止まる。こちらに気が逸れた伏黒くんに、呪霊が攻撃を仕掛けようとしていた

それを素手で防ごうとしている伏黒くんの前に出て、呪霊の攻撃を防いだ


「な、」
「伏黒くん、向こうに行ってて。コイツは俺が払うから」
「・・・天使さんでは無理です。俺がどうにかします」


俺の前に出た伏黒くんは、再び何かを出そうとする


「勇ましいね。でも、君は長生きするんだろ?それにこんなヤツぐらい、俺一人で十分。今の君は足手まとい。ミクリオ」


名前を呼べば、俺の中から人が出て来る


「ミクリオ、伏黒くんを二人のもとに。領域は展開しといてくれ」


出て来たミクリオに言う。ミクリオは頷き、伏黒くんに近付く。そして、伏黒くんの手を引っ張って、虎杖くん達の方に歩いて行った


「さて、俺と戦おうか」


二人を見送り、大人しく待ってくれていた呪霊と向き合った

4→←2 呪術師?



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作者名:空白可能 | 作成日時:2021年1月2日 12時

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