またいつか。3【呪術廻戦】

113． ページ17

『はいもしもし。紫月です。


...はい、はい。


わかりました。今から向かいます。』



悟「...呪詛師？」


『あぁ。行ってくるよ、』


そう言って悟に背を向けた瞬間




ｷﾞｭ、



腕を引かれ、私の身体は悟に捕らえられた。


『どうしたの。寂しんぼかい？』



悟「....約束して、今回で最後だって。」


『...うん、わかってるよ。』


____________

10年前、悟とした約束。



どうしても私を連合に行かせたくなくてあの手この手を使おうとする悟に、私が言った。


『10年。10年探して一度も会えなければ、私は連合を抜けて普通の呪術師としてだけ生きる。』


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今月でちょうど10年になる。


何十人もの呪詛師を葬った。



でも、傑には会うことができなかった。


彼自身があまり行動を起こしていなかったということもあるだろうけど。


彼の残穢は何度も見ていたから、生きていることは確か。
でも、髪の毛の一本すらも見つけることはできなかった。


連合には伝えてある。

今回の任務が終わったら、私は対呪詛師連合から抜ける。


もちろん呪術師として、呪詛師と対峙することがあれば処刑対象として戦うけれど。


自分から呪詛師界隈に首を突っ込むのはやめにする。

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