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Aが湯船にでも倒れ込んだのか。
硝子はなにをしたんだ……。
「どうせこういうの期待してたんでしょクズども。お前らそれぞれ貸し1な」
盗み聞きがバレている……?!
しかも貸しまで作られた……!!
「ぶはっ!!硝子!!温泉の中で押さえ込むとか殺す気なの?!あそっち悲しい!!」
「ごめんごめん。でも私のことなら許してくれるよね?A」
「っうぐ…………ゆる、す…………けど!!さっきなんで裏切ったの?!せっかく教えてあげたのに!!」
「この方が面白いかなって」
「全然面白くないよ?!?!結構殺人未遂だったよ?!スタンドじゃなくてあの死神探偵小僧が来ちゃうよ?!」
Aが騒ぐ声が聞こえる。
この温泉に他に誰もいなくてよかった。
「おいお前ら!!悟!!傑!!コソコソ気配消してるつもりなんだろうがバレバレなんだよ!!」
Aにもバレていた。
というか多分Aが硝子に私達がいることを伝えたんだろうな。
「気配消すならもっと上手くやれって御庭番衆に扱かれなかったのかよ!!いいか?!呼吸は意識せず、自然に!!感情は無にしろ!!自分という存在を忘れ、その場の空気と自分自身を同化させるんだ!!」
Aは私達に気配を消す極意を説いた。
でもなんで今この状況で、なんだ。それに御庭番衆ってなんのことだ。
「てか、そんなしょーもないことしてんじゃねぇよ!!するならガッツリ覗きにこい!!」
それはもっとダメだろう。
悟は終始無言だった。まだ諦めてないのだろうか。
Aはそのまま硝子を連れて風呂をあがって行ってしまった。
「悟…………そろそろ私達もあがろう。のぼせそうだ……」
「…………ん」
バレバレだったことに落ち込んでいるのか、のぼせてしまったのか、悟はふらふらと立ち上がり上がっていった。
よく見ると悟の白い肌が真っ赤になっている。
のぼせてるな。
悟が倒れても大丈夫なように私は悟の背中についた。
温泉からあがった私達はやはりのぼせていた。
夕餉の時間の前に時差で鼻血が出てきた私達2人はAにげんこつを落とされた。

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フルーツパンチ侍(プロフ) - mooさん» ありがとうございます(^ ^) ふらつきシリーズも、もう次の6作目まで。終わる終わる詐欺はしないので(きっと)、やっと脱稿して私も多分チーズ蒸しパンになれます(˘ ˘) (2023年9月24日 2時) (レス) id: 7959978e00 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - 面白かったです! (2023年9月22日 0時) (レス) @page50 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フルーツパンチ侍 | 作成日時:2023年8月29日 19時