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静かに扉を開け、かけ湯をかぶる。露天風呂に広がる綺麗な景色なんてものは、全く目に入ってこなかった。
扉を開けてすぐにある露天風呂は竹でできた壁一枚で仕切られているだけで、女子風呂と繋がっていた。

隣からはシャワーの音が聞こえる。まだ洗っている最中なんだろう。
悟の方を見ると、目があった。お互いに頷くと私達はシャワーの方に向かった。
私達は女子より洗うのは早いに決まっている。
今のうちに終わらせておこうという算段は私と悟の間で暗黙で通じ合った。
私達のシャワーが終わった数分後に向こうのシャワーの音も静かになった。
チャプン、と静かな水の音がこちらに届く。

「サイコーだね。露天風呂」
「景色もいいしな。夏なのにここは涼しいなぁー!リピ確定」

硝子とAの話し声がもろに聞こえる。こちらに気づいていない様子だ。

「Aのいたとこは露天風呂とかあったの?」
「あったあった。だが前に妙姐に押し負けて行った温泉旅行は閣下が大量発生して休むどころじゃなかったがな」

なんだ閣下って。

「それに比べてここは最高だよなぁ〜スタンドが現れる心配もないし」

なんだスタンドって。

「大変そ〜」

硝子はわかってない上に理解する気ないだろ。

「……Aって、ほんといい体してるよね」
「ん?……どうしたんだ急に」
「締まるところ締まってるのに胸大きいし肌すべすべだし」
「ちょっ……硝子サン…………?」

水のざぶざぶという音とともにAの少し焦った声が聞こえる。
その竹の壁の向こうでなにが行われているというんだ……。
私達は肩まで浸かっていた湯船から、もう既に半身乗り出していた。

「触らせてよ」
「待て待て待て待てここ裏切るとこ?!!硝子サン?!考え直して……?!まっ、っあ!!」

Aの少し官能的な声と共に大きい水飛沫の音が聞こえた。

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フルーツパンチ侍(プロフ) - mooさん» ありがとうございます(^ ^) ふらつきシリーズも、もう次の6作目まで。終わる終わる詐欺はしないので(きっと)、やっと脱稿して私も多分チーズ蒸しパンになれます(˘ ˘) (2023年9月24日 2時) (レス) id: 7959978e00 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - 面白かったです! (2023年9月22日 0時) (レス) @page50 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フルーツパンチ侍 | 作成日時:2023年8月29日 19時

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