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「お前らまだいたんだな」
日も落ちてきた頃、店を出てきた遊馬が私達の潜んでいる方向を向きながらそう話しかけた。
あれから一度も遊馬は私達を気にする素振りもしていなかったのに、私たちの位置はバレていた。
「指令がなけりゃはなからお前のことなんて見てねぇよ」
悟は不機嫌そうにキレ気味で遊馬に突っかかった。だがそれは私も同意見だ。
「そうか、お前らも上の命令で…………それは大変だったな」
急に同情するかのような口調で遊馬は私達を見ながら頷いた。
「よし、今日はこのままうまいもん食いにいくか！！」
「はっ？」
どうしてそんなことになる……？
悟は素っ頓狂な声をもらした。
「少しばかり臨時収入も入ったしな」
にぃ、と遊馬は悪い顔で懐に手を入れると、万札が10枚ほど姿を現した。
いつそんなもの手に入れたんだ。
「うまい店も教えてもらったんだ！！ちゃんと実用できるか見に行きたいしな！数軒回るからしっかり食って感想教えろよ！」
私も悟も状況が飲み込めず、なされるがまま、遊馬に服を引っ張られていろんな店に連れ回された。
「とりあえず生！」
それからは、私達はいろいろ食べさせられ、遊馬は飲みに飲んで出来上がっていた。飲食代は全て遊馬が持っていた。
「お前らも大変だよなぁ〜上のやつらとか、クソマヨラーとかに面倒ごとばっか押し付けられたりよぉ〜」
「俺らの面倒ごとは全てお前が悪いんだけどな」
「うわっ、赤キャップのその犬の餌を私に見せるなやめろ！あぁああそういえば私のコーヒーゼリー絶対消えてる…………総悟ぉおお昔はあんなに可愛かったのにぃぃい……」
「ただのマヨネーズだろうが」
「その名を出すな！犬の餌が頭に浮かび上がってきて吐き気が……」
もう言ってることが支離滅裂だ。
悟も、もう気にするのをやめたようだ。目の前の料理に集中している。
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フルーツパンチ侍(プロフ) - mooさん» ありがとうございます(^ ^) ふらつきシリーズも、もう次の6作目まで。終わる終わる詐欺はしないので(きっと)、やっと脱稿して私も多分チーズ蒸しパンになれます(˘ ˘) (2023年9月24日 2時) (
レス) id: 7959978e00 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - 面白かったです！ (2023年9月22日 0時) (レス) @page50 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フルーツパンチ侍 | 作成日時：2023年8月29日 19時
