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Aside
そんなこんなで教室に到着。
ガラガラと音を立てながら扉を開くと、中には既に男女が1人ずつ。
『(男女比率めちゃくちゃいいな。)』
中学までの男女比率がめちゃくちゃすぎたから変に感心。
だって5:10よ?男子5人女子10人。
小学校は男子2人女子6人。
…うん。2:2素晴らしい((そこじゃない
そんな無駄なことを考えながら、窓側の後ろの席に座る。
そんなうちを一瞥し、五条は廊下側の後ろの席に座った。
窓の外を見る。
暖かな光が、風になびく木の葉を反射して光っている。
それが綺麗だとかではなく、ただあったかそうだな〜ひなたぼっこ日和だな〜と思うだけ()
そんなまたどうでもいいことを考えていると、風が先生の足音を知らせる。
前を向いた瞬間、ガラリと扉が開きイカつい大人…基担任であろう人が入ってきた。
この高専について。
呪術について。
呪術師について。
既に基礎知識として頭の中にあるものをつらつらとつまんなそうな顔をして話す夜蛾先生。
いや、教師がつまんなそうにしてどうする。
そして自己紹介。
『2級の風峰Aです。
術式は風を使ったものです。よろしくお願いします。』
なんの面白みもない自己紹介。
つっまんねぇとは自分でも思うけど、元々面白みのない人間。
今更どうしろって言うんよ((
全員の自己紹介が終わり、解散。
うちも帰ろうと支度していると、夜蛾先生に声をかけられる。
緊急の任務が入ったとかなんとか。
なんと1級呪霊が相手。
2級なんだけど、めちゃくちゃ緊急らしいからうちに回ってきたらしい。
必要事項を聞き、窓を開ける。
五条「おい。」
『ん?』
五条「お前2級だろ?」
『しゃーないじゃん?急ぎなんだもん。』
五条「…死ぬぞ?」
『そう簡単に死なねぇよw
しかも1級でしょ?いけるいける。』
五条「お前なぁ…」
夜蛾「A。」
『あ、はい。
じゃね、五条。』
窓枠に足をかけて蹴り、そのまま飛ぶ。
後ろの方からは五条の間抜けな声が聞こえた気がした。
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作者名:鈴香 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/11241/
作成日時:2021年1月22日 9時