佰拾陸 ページ19
『え、』
五「あくまで予想だけど。2つのうちのどちらかだ。」
そう言って先生は指を2本立てる。
五「1つ、Aは呪霊が何から生まれるか知ってる?」
『...人間の負の感情が主ですよね。特殊なケースもありますけど』
五「...傑は呪霊を産まない世界を創ろうとしている。
どういうことか、わかるかい?」
『呪術師からは、というか呪力をある程度コントロールできる人間からは原則呪霊は生まれない。
だから呪霊を産まない世界を創るためには、
全人類を呪術師にするか、逆に全人類から呪力を無くすか...』
五「...知ってたの?」
『あ...』
少し喋りすぎてしまったかもしれない。
私は慌てて口を手で覆う。
五「呪術界の一部の人間が唱えている理論だよ。
もしかして、呪術連にいる時にお誘いを受けたとか?」
『...九十九由基。彼女に言われました。
彼女は私の領域を応用すれば全人類から呪力を無くせるから、研究を手伝ってほしいと。』
五「その様子だと断ったみたいだね。」
『はい。正確には保留ですけど。
...話が突飛しすぎていたので。
もう少し九十九の研究が前に進んだら、その時は協力すると伝えました。』
五「なるほどね。」
『でもそれだとおかしいです。
だって夏油は非術師を皆殺しにしようとしている。
呪力を奪う私の協力は矛盾します。』
五「うん。100点満点の答えだね。
でもひとつだけ。
最終目標が"呪霊を生まない世界"なんだ。
非術師を処分しながら、呪術師からも呪力を奪う。
呪術師が死後呪いに転じると厄介だからね。
どう、効率いいと思わない?」
先生の言う事は一理ある。
でも何だか腑に落ちない。
やっぱり呪術師から呪力を奪う必要はないと思う。
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琥珀 - 初めまして、この小説は恋愛小説ですか?できれば五条悟オチにしたいです。お願いいたします。続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年1月21日 6時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
綾ゞ(プロフ) - 381さん» 381さん、ありがとうございます...!嬉しいです頑張ります泣 (2021年1月5日 14時) (レス) id: cfbf242659 (このIDを非表示/違反報告)
381 - 最高です、、、神作ありがとうございます! (2021年1月4日 21時) (レス) id: 664ca7d814 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綾ゞ | 作成日時:2021年1月4日 18時