五条悟の彼女ちゃん【五条悟】

救世主 ページ12

五条先輩と夏油先輩が、任務で沖縄へ行くらしい。



沖縄行きは急遽決まったらしく、突然かかってきた五条先輩からの電話に出ると、「沖縄行ってくる」とだけ伝えられ、すぐに切られてしまった。


突然の報告に首を傾げていると、すぐにまた鳴り出す携帯。今度はメールで、急に担当することになった案件の都合で急遽沖縄へ向かう用事ができたということと、明日まで戻らないという旨の連絡が来た。


映画行く約束してたのにゴメン。そう最後に付け加えてあって、私はふふ、と微笑んだ。先輩、こういうところは律儀だなぁ。



『ぜんぜん大丈夫ですよ！気をつけて行ってきてください』



そう返信をして、携帯をポケットに仕舞う。思えば、付き合い始めてから五条先輩が泊まりで出張に行くの、今回が初めてだなぁ。


休み時間も、放課後も、任務が終わるまでは五条先輩の顔を見れない。


最近一緒にいる時間が長かった分、それが急になくなると思うと、少しだけ胸がちくりとする。





…やば、寂しくなってきた。





七海と灰原も、ちょうど任務に出ており不在。私も明日は任務が入っているけれど、今日この後は完全に暇だ。


やることもないし、部屋の片付けでもするかな…。


そう思いつき、寮へ戻ろうと席を立つ。するとちょうどその時、教室のドアががらりと開けられ、ひょこっと家入先輩が顔を見せた。




「よ。宮井」
「家入先輩。こんにちは」
「こんにちは〜。宮井、今日ヒマ？ヒマなら、ちょっくらデートしない？」




「久しぶりに女子会しよう」と、親指を立ててウインクする家入先輩。



私はぱぁっと目を輝かせて、有無を言わさず返事をした。





「はい…！」

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