42話 ページ44
変わらない毎日が戻ってきた。
そう、五条さんを覗いて。
「A」
そう。まず第一に私を名前で呼ぶ。
ついでにとん、と肩に置かれた手。
そしてスキンシップが増えた。
「A」
「ひ、」
それからよく耳元で話す。
……私は老人じゃねぇぞ。
そんなこと
本家の坊ちゃんには言えないので飲み下して。
「なんです?」
「仕事」
「…………はい、了解です。
1人ですか?」
端末に連絡が来ないのは珍しいな。
それから五条さんが
伝達なんて殊勝なことをするのも。
「僕と」
「え」
「僕と仕事」
______________________________________
「五条さんと仕事に行くので何が面倒って
明らかその相手が強いってことですよ」
呪術師最強は、
1人で十分最強だ。
それを支えんと強くなったわけだけど、
今のこの、
よく分からない状況で一緒にいたくはなかった。
「いいじゃんAくらい守ってあげるよ」
「そんな危なくなることも無いでしょう」
あなたと一緒で危険だったことなんて1度もない。
私がワイヤーで刺して、
五条さんがそれを弾き飛ばして、それで終わり。
私と彼が組んで利点があるとすれば、
圧倒的に早く終わるってことくらい。
つまり1人で
その辺の特級くらいなら祓えるわけで。
「なんだって2人なんですかね」
「………………さぁ」
私の真意を悟ったのか、
少し考え込みながら呟く五条さん。
なんだか嫌な予感。
死ぬとかそんなんじゃなくて、
ただただ、
圧倒的に面倒くさい予感がしていた。
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ワイヤー女 - 新さん» ありがとうございます!!とても励みになります!これからも是非ともよろしくお願い致します! (2020年5月25日 16時) (レス) id: cedc192f36 (このIDを非表示/違反報告)
新(プロフ) - めっちゃ好きです!!全てが好きです!!更新頑張れぇぇぇぇぇ!!!!! (2020年5月25日 13時) (レス) id: e596ede8e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よく骨を折る田中 | 作成日時:2020年5月23日 18時