検索窓
今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:741,355 hit

33話 ページ35

「い゛っぁ」

「そんな話は興味無い」

一世一代の大告白だぞこっちは!
と私は脳内で毒づいて、
何とかならないものかと考えた。

「……君が私のものにならないのは、
一緒にいたんだ、分かってたさ」

いつもに増して不気味ないい笑顔で笑う夏油くんに、
嫌な予感がする。

「問題ないよ、
既に呪霊の根は脳みそまで伸びてる」

洗脳するのは、
難しいことじゃない。

「ざけんな!!!」

ガシャンと手錠が揺れた。

ほんとにどうしたの、
一体何を求めてるのと思考が回る。

賛同しないなら殺すつもりかと思ってた。
洗脳?
私の力はそんなに
この世界に求められるものじゃない。
敵がいなけりゃ特にいてもいなくても関係ない。

「世界が終わっても、
君は終わらせない
文字通り、そこにいるだけのモノでも構わない」

「……っえ」

ぶっ飛んでるね!

私は笑顔でそう言って、
背中を冷や汗が流れるのを感じた。

まず一言。
夏油くんって硝子が好きだったんじゃないの?

今のはそういうセリフだよね?
え?硝子は?
あんなに2人でコソコソ話ししてたじゃん
ラブラブだねって思ってたよ!

ていうかやばくない夏油くん。
ヤンデレ?これが流行りのヤンデレか?

「悟なんて忘れさせてあげる」

「い、やだ!!」

なんてとか言うな。
あんなに仲良かったのに。
相棒なんて言ってたのに。

私のせい?
そうじゃないよね、
道はいつから違ったの?

「帰る!!!」

色々考えたいことはある。
それは全部後にしよう。

とにかく今は、彼から逃げる。

そう決めて術式を使って手錠を切ろうとして。

「あ……?」

呪力が、ない。

「無理だよ、
君の体の中で呪力を喰って生きる呪霊を、
わざわざ君のためだけに誂えてきたんだから。」

「そ、んな」

「悟が気づかないように、
君の呪力と同化できるスグレモノ。
君だって自分の呪力を体の中に感じてただろ?」

チートか。
私が言えたことじゃないけどチートか。

心臓は相変わらず痛いし、
このままじゃ洗脳待ったナシ。
呪霊のおかげで呪力もないぽんこつに逆戻り。

「…………できるのをやめたかったけど、
五条さんの隣にいるためには必要でね。
できない側なんて一生ごめん!!!」

パチン!!!

軽い音を立てて体内から呪霊を拒絶。

「ぜェ、ぜ、ぜェ……ッは、」

「驚いたな、どこにそんな呪力が?」

「知るかド変態。
少年漫画流に言うとしよう。根性だ!!!」

34話→←32話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (197 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
392人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ワイヤー女 - 新さん» ありがとうございます!!とても励みになります!これからも是非ともよろしくお願い致します! (2020年5月25日 16時) (レス) id: cedc192f36 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - めっちゃ好きです!!全てが好きです!!更新頑張れぇぇぇぇぇ!!!!! (2020年5月25日 13時) (レス) id: e596ede8e2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:よく骨を折る田中 | 作成日時:2020年5月23日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。