26話 ページ28
「…………催馬楽？」
五条さんが珍しく
私の方を覗き込むようにして見る。
目隠ししてるから
見えてるかどうかはほんとにわかんない。
「、なんですか」
「どっか体調悪い？」
っ、
ほら目ざとい。
普段からその気遣いを見せろってんだ。
私は内心毒づいて、
「早く帰らねぇかなぁ
眠いなぁと思ってるだけですけど」
と返す。
「…………催馬楽さぁ、
ほんとになんで帰ってきたの？」
「……あなたに会いたかったから。」
そういえばこの前そんなことを言った。
そう思い出して不敵に笑う。
とにかく
体調不良の話題から話を逸らしたかった。
「それ本気で言ってる？」
「まったく」
「でも」
「ん？」
キョトンと五条さんがこっちを向いた。
「五条さんは嬉しかったでしょ？」
硝子がそんなこと言ってた。
今なら言えるかな、
なんて思って私は笑ってやる。
殺されたら恨むよ硝子。
「なっ」
「なんで僕が
裏切り者の催馬楽さんが帰ってきて喜ぶの？」
一瞬お、と思った私が馬鹿でした。
そう思いながら裏切り者という言葉が刺さる。
「へん！
裏切り者の催馬楽Aちゃんに
チョコレート貢いで
一緒にコーヒー飲んでる
甘党若白髪のに言われても、
まっっっったく説得力ありませんね」
「脅迫しといてその言い草？」
「あーあー不愉快！！
帰ってくださいまたあした。」
ちょうどいいやと無理やり五条さんを立たせる。
「ねるんで。
とっととお帰りください？」
そういえばさすがに渋る気もないのか、
ハイハイという五条さん。
「チョコは置いてけ」
「無理」
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ワイヤー女 - 新さん» ありがとうございます！！とても励みになります！これからも是非ともよろしくお願い致します！ (2020年5月25日 16時) (
レス) id: cedc192f36 (このIDを非表示/違反報告)
新(プロフ) - めっちゃ好きです！！全てが好きです！！更新頑張れぇぇぇぇぇ！！！！！ (2020年5月25日 13時) (レス) id: e596ede8e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よく骨を折る田中 | 作成日時：2020年5月23日 18時
