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20話 ページ22

「じゃあ〜
よく分からんけど自分が苦手な相手と組みなさい」

そうねぇ〜
近距離派の虎杖君は狗巻くんと……
式神使いの伏黒くんは禪院さんと……
あとはパンダと野薔薇ちゃん

「適当か!!!」

余り物です。

「あんたは何すんだよ?」

「あぁ、君らの勝った人とやるよ、
トーナメントの総当りってことで。」

「このペアの勝った方が総当りして、
それの勝者が先生と?」

「君は物分りがいい」

「誰でもわかるわよ」

「あれぇ?」

こほん。

とりあえず
面倒くさき五条さんに頼まれたとはいえ、
これは仕事。
真面目に見極めなければなるまいて。

……まぁ正直、
身体が不調(?)
だからなるたけやりたくないってのはある。

負けるのは絶対ごめんだし!!!


______________________________________

「ほぉーん禪院さんが最強か」

「私を苗字で呼ぶな」

「えっ、
禪院嫌なの?!
一緒じゃん私も催馬楽老けすぎで嫌い」

お互い向き合って。

そんな軽口を叩きながら私は笑う。

つーかいたい!痛いって、
こういう時くらいアドレナリンとかでさ?!
戦ってる限り痛みを忘れられる……!!
みたいなのしたいよね。

「よそ見してんな!!」

「うわぁ」

気づいたら始まっていたらしい。
眼前を刃がかすめる。

普通に開けた外だから、
ワイヤーは地面にしか刺せない。
使わないくてもいいからと
とりあえず転がって避けるふりをしながら
地面にしかけておく。

「あんた五条の分家なんだって?」

たん、と
刀を短く持って禪院さんは距離を詰めてきた。

「分家って言っても端っこの端っこだよ?」

ひょいひょいと刃先を交わしながら私は答える。

「それで、特級になれそうなのに辞めたって?」

「あぁまぁはい」

「舐めてんじゃねぇよ」

「っ?!」

なんかいらん事言ったらしいな。

明らかに殺意を持って突かれた
その刀を眺めながら私は思った。

「うん、ごめん」

飽きた。

命かけてるんだ、
そんなしょうもない理由で辞めますだなんて、
皆それぞれの信念があるのに
それを侮辱してると取られても仕方がない。

逃げた。
怖くなって辞めるのに、
見栄のためにしょうもないこと言って逃げた。

そう思われても、しかたない。

がっ、と私は彼女の手ごと武器を抑える。

ちょうど最初の位置から対格に位置している。

びゅっ、と地中からワイヤーが飛び出す。

そしてそれはそのまま禪院さんの体に巻きついて。




「お前みたいなのが1番ムカつくんだよ」

うん、ごめん。

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ワイヤー女 - 新さん» ありがとうございます!!とても励みになります!これからも是非ともよろしくお願い致します! (2020年5月25日 16時) (レス) id: cedc192f36 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - めっちゃ好きです!!全てが好きです!!更新頑張れぇぇぇぇぇ!!!!! (2020年5月25日 13時) (レス) id: e596ede8e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:よく骨を折る田中 | 作成日時:2020年5月23日 18時

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